夢見る心

子供のころ、良い子にしているとサンタクロースが来てくれるのだと聞かされた。
子供のころ、お姫さまを助け出す騎士の姿に強く憧れた。
子供のころ、世界を救うヒーローになりたいと願った。

大人になって、サンタクロースを信じなくなった。
大人になって、騎士の助けを待つお姫さまなどいないことを知った。
大人になって、世界を救うヒーローになどなれないのだと悟った。

そうして夢見る心は失われた。

届かぬ想い

あと少しだけ、勇気が出ていたのなら
あと少しだけ、この足を踏み出せていたのなら
あと少しだけ、あと少しだけ

遠くの空へ

とおくへ、いってみたいとおもった
だれもいないところへ、いってみたいとおもった
やさしいせかいへ、いってみたいとおもった
だからぼくは、とおくのそらへ、いくのだ

言葉にできない

緋く染まった夕陽にきみをみた
それは言葉にできないほど美しく
ぼくの胸を抉った

春爛漫

桜が咲いている。
君のように、爛々とした桜が、咲いている。
桜は光に照らされ、美しく輝いている。
そんな景色を、憎たらしいほどに、愛しているのだ。