7/28/2025, 3:23:30 PM
子供の頃、虹の麓には宝物があると聞いた。
それから、私は虹を見るたびに外に飛び出した。
ある日は走って、ある日は自転車に乗って
でも、そこにたどり着く前に、虹は消えてしまう。
何年も経って
気づいたらそんなこと、もうやらなくなっていた。
それでも虹を見るたびにあの日々を思い出す。
私は、今でもこころのどこかで、ずっと虹のはじまりを探している。
7/26/2025, 12:13:14 PM
大丈夫だよって、本当に大丈夫なわけないじゃん
私強いからって、本当に強いわけないじゃん
無理してないよって、本当は無理してるに決まってるじゃん
気にしないでって、本当は気にしてほしいよ
言えばいいのにって、言えるわけないじゃん
涙の跡を隠して、泣いてるに決まってるじゃん
9/27/2024, 1:11:36 PM
何もしたくないし、何も見たくない。
誰にも会いたくないし、誰とも話したくない。
一番話したいあなたはもういないから。
雨が窓を叩く音が私の嗚咽をかき消す。
どれくらいそうしていただろう。
気づけば雨はすっかり止んで、雲の隙間から太陽が顔を出していた。
私の気持ちは通り雨のようにはいかない。
9/10/2024, 2:50:34 PM
「ただいま」
何も返ってこない暗闇にそう呟く。
部屋を見渡すと、自分好みではない小物が並ぶ棚。
サイズの合わない服。
使われない家電。
残ったのは喪失感だけ
4/9/2024, 9:51:23 AM
朝目が覚めると、カーテン越しの柔らかい光が目に飛び込んできた。
時計を見ると、時刻は午前6時40分
……休日にしては早起きしてしまったみたいだ。
ふと横を見ると、幸せそうな君の寝顔。
決めた。君を抱きしめて二度寝をしよう。
柔らかい朝日の中で、そっと祈る。
こんな日々が続きますように
これからも、ずっと