『この学校は、あなたに縁があったのよ。』
大学受験は失敗に終わり、苦しかった時期に
恩師からかけて貰った言葉だ。
恩師との出会いは今から15年前。幼稚園の頃だった。
私は幼稚園入園から幼稚園に併設されていた英会話スクールに入り、
高校卒業まで習い続けていた。
1番お世話になった恩師である。
結果を伝える時が1番苦しかった。
今思い出しても涙が出てくるほどだ。
これ以上ないほどに頑張っても、望んだ結果は得られないもの。
恩師は、私をずっと信じてくれていた。
それはずっと変わらなかった。
『よく頑張ったね、悔いはない?…うん。それならいいのよ』
まずかけてくれた言葉。努力を認めてくれるいい恩師だ。
やめたくなった時もあったけれど、ずっとついてきてよかった。
『この学校はきっと、あなたに縁があったから選ばれたのよ。大学生活はすごく楽しいものになると思うわ。あなたらしく生きなさい。』
忘れられない、いつまでも。
恩師の存在も、この言葉も。
一年後、自分は何をしているだろうか。
高校三年生、いや、正確には高校二年生の10月だったかもしれない。
通っていた塾では『受験生』と呼ばれる時期。
辛い受験勉強、唯一頭をリフレッシュさせるために考え事をする
時間が多くなった。
そこでこの内容が決まって浮かぶのだ。
実際に一年経った今、私は人生で一番と言っていいほど
充実な生活を送っている。
学友、勉強、バイト、様々な環境に恵まれ、幸せだ。
高校生までの学生生活は『いじめ』と共にあったと思う。
何度も心を傷つけられ、親にも迷惑をかけた。
そんな話、今となっては『あんなこともあったね』で片付けられる。
挫折、苦悩があったからこそ、今の幸せな生活があると思えば
学生生活も無駄にしたものではない。
幸せの形はひとつではない、そんな苦しい学生生活の中にも
親友の存在、ネットの存在があって、どうにかして幸せを掴んでいた。
一年前の私へ
一年後に私は幸せになります。最後まで走り抜くんだぞ。