スクラップ&ビルドだ
ハリボテの見た目でもいい
笑ったらいい
「夢の断片」
あいつから逃げる夢から目が覚める
...目が覚めるのが遅くなってる
「夢の断片」2
あみだくじ
またはコインの表裏
えんぴつ転がし
ダメなら戻れ
「見えない未来へ」
5:30と6:00にアラームセットして
お風呂を上がる23:55
「見えない未来へ」2
目の前で理不尽に合う年下を庇うことすらできず空風
「吹き抜ける風」
脳内の細胞たちが記憶の頼りにしていた灯りが一つ消えるたびその記憶には辿り着けなくなる。
大切なあの人のことも。
大切な思い出たちも。
自分の名前すら。
でもあるときなにかのきっかけで火花が散ってふっと記憶が鮮明に蘇ってくることがある。
身体は覚えている。刻まれている。
記憶は無くなってはいないのだ。
たしかにそこにある。
たとえ灰になったとしても。
形が変わっただけでなくなりはしないのだ。
ときどき巡りくる記憶にどっぷり浸かりたい。
自分だけにしかない大切な記憶の中で大切な人に会いにいきたい。苦い記憶もあるがそうすることで自分を守り生かしてきたのだろう。
あなたが私を忘れても私があなたを思い出します。
私の中に誰かの記憶のランタンがあるように
誰かの中にも私についてのランタンがあるのだろう。
せっかく思い出してもらったときにどうせなら誰かをやさしく照らすランタンでありたい。
なかなか現実はうまくはいかないが、そうありたい。
「記憶のランタン」
拝啓
落ち葉の舞い散る季節となりました。
突然お手紙を差し上げる失礼をお許しください。もうすぐあなたがわたしのもとにもやってくると風の噂でお聞きし、いても立ってもいられず急ぎペンを走らせました。震えた字で申し訳ございません。
あなたの凛とした姿には厳しさの中にもあたたかさがあり、毎年数ヶ月ではございますが他では経験できない貴重な時間を過ごすことができておりますこと大変感謝申し上げます。
あなたのように今一度心を真っ白にして身が引き締まる思いで日々を生き抜いていきます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
これから本格的な寒さとなりますので、どうぞご無理をなさらないでくださいね。
敬具
「冬へ」