足元の虹を渡ろうと
小さな長靴が
飛び込んだ空

跳ねた輝きは
きっと　未来を彩るし
汚れたその手は
いつか宝物を掴む

あたしは
そう信じてる

【水たまりに映る空】

きみは　いつか
空を泳げるよ

恋か、愛か、それとも

約束だよ

右肩を濡らして歩く
隣の君に言えないこと

カバンの中に隠した
折りたたみ傘の存在

【傘の中の秘密】

右耳の下のほくろに気がついて
私はこっそり笑みを噛む

『早くやまないかな』
「そうだね」

あなたに初めて　小さな嘘をつきました

本当はずっと　この雨が続けばいいと思ってる

【傘の中の秘密】

左肩に触れるくらい近づいて
『右肩濡れてるよ』って
傘を少し傾けた

赤くなった君の耳に
いつものお気に入りのピアス

触れたい手を　強く握りしめた

【傘の中の秘密】

左から降る声に
心音が雨音を超える

目線を落とせば
握られた大きめの拳

その手をつなげは
肩は濡れないのかな？

その手に触れたら
あなたはどんな顔をしますか？

雨が降る日は
君に会える日

【雨上がり】

あぁ、晴れちゃったな

もう
君に会えないや