自由になりたいと思うとき
足元の地面ではなく
空を見上げるのはなんでなんだろう

空を飛ぶ鳥は
生きるために飛んでいて
それは たぶん
自由とは遠い



あたしはこの足で
自由に走り回るよ

【鳥のように】
空を飛べなくても

日が暮れた部室前
下校のチャイム

歩き出す君
呼び止めた僕

振り向いた君が
僕に笑った

【さよならを言う前に】

好きだって言わせて

土砂降りでも
きみに会えるなら　晴れ

【空模様】

【鏡】

左右対称じゃない私の顔は
鏡に映ると　まるで別人　らしい。

私の顔を毎日見ている夫がそう言うんだから
たぶん そうなんだろう。

どんな表情をしても、写真の写りが悪いと感じるのも
たぶん そのせいなんだろう。



他人が見ている　私の顔　と
私が見ている　鏡の中の私の顔。

どうやっても埋まらないくらい
大きな差があるんだ。

私がその手を放せないのと同じで
君も　私を突き放せない

そこに　想いがなくなっても

【いつまでも捨てられないもの】