【7/3 テーマ:この道の先に】
「この先には何があるのだろうね。」
今は普通に健康に生きられている…。
けれど明日は?1年後は?数年後は?
毎日不安に駆られ立ち止まりたくなる、過去があるからこそ今があるとは頭では理解しているがそれでも前に進むのはやはり怖い。
当たり前が当たり前じゃなくなる事を懸念しては歩みを止めてしまう。
【7/2 テーマ:日差し】
「…今日は快晴っ!」
昨日とは打って変わって誰がなんて言おうと完璧笑顔。
壁の四角を見ると水滴がキラキラと輝きながら零れていき、小鳥達は自分達の感情を乗せるかのように歌っている。
その音に合わせて軽やかにステップをその場で披露しさえずりと共に決め台詞。
「明日の表情は何かなっ」
【7/1 テーマ:窓越しに見えたのは】
しとしとと空が泣いている。
ここ数日はこんなのばかりで外に出られず、実に退屈だ。
「何か面白いものはないかな」
そう思い壁にある四角を見る。
紫と青の紫陽花が花開き、よく見るとカタツムリがいた。空は先ほどと変わらず、寧ろ強く泣いていた。
「…家に帰る時は笑顔になっているといいな」
【6/30 テーマ:赤い糸】
夕方の学校の屋上にて2人の人物が対峙していた、1人はまるで世間話をするかの様に語りだす。
「ねぇ知ってる?赤い糸の噂」
赤い糸…縁で結ばれた2人は必ず運命の人となって契りを交わす、交わした2人は一生添い遂げるの。
「でも禁句もあるのよ?それは"縁の人以外とは契りを交わしてはいけない事"」
タン、タンっと軽やかにステップを踏みながら影法師はこちらを見る。
「契りは契約、契約を破るのならそれ相応の罰が下されるの…私のようにね?」
カラッと笑い彼女は文字通り影に溶けていってしまった。
━まるで最初からそこに存在していなかったかのように。
【5/19 テーマ:突然のお別れ】
突然の別れは文字通りやってくる。
けど神様、これはあんまりじゃないか。
こんな無惨な姿でのお別れなんて、ねぇ。
ヒーローの色だと言っていた赤色と夕日が重なって溶けていく。
そしていつかは同化して思い出せなくなってしまう。君はあんなにも暁色に輝いてたのに。