6/1/2024, 10:09:44 AM
青梅雨を 散らして進む 獣道
【梅雨】
5/31/2024, 10:13:02 AM
無垢なまま 紡いだ言葉 鋭くて
オブラートこそ 必要なウソ
棺桶に 混じりけのない 白ごろも
汚濁とともに 涙で汚す
【無垢】
5/30/2024, 11:22:29 AM
「いや、終わりがなけりゃ楽しくなくね?と、皮肉めいたことしか言わない人でしたねぇ」
終りなき旅にでた爺さんのことを話す婆さんの口調は、とても優しかったことを覚えている。火葬場の煙を見上げる顔は睨み付けるみたいだったのにも関わらず。
もしかしたら、婆さんは先に逝きやがってと怒っていたのか?婆さんを見送る立場になった今、考えている。
まあ、どうせ爺さんのことだ。婆さんのことをこの7年間ずっと待っていただろう。今頃一緒になって、終りなき旅をたのしんでいるさ。照れくさそうにぶっきらぼうになる婆さんと、キザったらしく手を繋いで。
【終りなき旅】
5/29/2024, 10:08:54 AM
「ごめんって言われるよりありがとうって言われたいんだけど」
ごめんね。感謝と謝罪は別のもの。申し訳ないとは思うけど、君のお節介に感謝したことはない。
【ごめんね】
5/28/2024, 10:30:11 AM
「暑い日は嫌い」
眉間に皺を寄せて、彼は本当に嫌そうにしている。勝手に不快な日本の暑さが嫌なのだろうと思っていた。短くなる袖のせいで手術跡がみえるからだと知ったのは、彼の腕に直接触れられる関係性になってからだった。
【半袖】