-明日、もし晴れたら-
明日晴れたら、2人で日向ぼっこをしよう。
何もしないの 笑うだけ。
バカみたいな作り話とお菓子でいっぱいにして、忘れてもいいのに忘れられない日になるの。
明日雨だったら?2人で散歩しよう。
傘も刺さずに 空から雨粒を受け取るの。
バカみたいに体温を下げてアスファルト独特の匂いを嗅ぐ。目で合図して家までかけっこして洋服のまま沸かしてたお湯に二人で潜るのよ。
どっちになるかな?
私はね?私は…もし晴れたら…ジョウロを使って雨にするわ!!
-澄んだ瞳-
いつも清く正しく美しい人の、バランスの良い二重で囲まれた瞳をのぞき込んだ。
少し赤い
景色が歪んでうつる
黒目に吸い込まれそうになる
黒目の周りは靄のように 綺麗とは言えない
私が周囲の人に、そう見える事を伝えると
爆笑されてしまった。
「清く正しく美しく
ありのままを曝露してやんの~」と。
-どんなに嵐が来ようとも-
これを読む者へ
危機が過ぎ安心をしているなら、それは間違いである。
早く次の危機に備えよ。
必要なものは用意したか?
大事な人はそばに置いているか?
怖がらせたい訳ではない。
助言までも行かぬ助け舟と思え。
嵐など神にとっては、目の瞬きの波紋ほどのようなもの。
これを読んだ者へ
今一度聞く。危機は去るものだと思うか?
常に自らで舟を備えよ。
-鳥かご-
ご飯が美味しかった
枝のブランコが好きだ
風が気持ちいい
猫がいる…猫いるーーーー!
お天気がいいから
気の合うあの子に会いたい気分。
銀色のあみあみから出たら一緒に向かう
最初の場所をまた相談しよう。
そしてあの子のために作ってある
僕の家を見てもらうんだ!
あれ?
日向にいたら眠くなっちゃった
少し寝てから会いに行こう。
考えるだけで楽しいなぁ……
あの子の広げる翼は
絶対綺麗だと思うんだ……
-花咲いて-
花は咲く
虫に蜜を与え
見ぬ末裔の運を任す
踏まれながら陽を探す
役目も知らず色褪せる
土に倒れる それは汚く土に倒れる
ヒトは花より鮮やかに散られるか?