-1年後-
先のことはどうでもいい
どうにかなるものだし
どうにかしなくちゃいけなくなる
でも映画みたいに
-1年後-って省略されたら
「おいコラ」って思う濃厚さだったらいい。
-子供の頃は-
何でも楽しかった
何でも悔しかった
何でも悲しかった
何でも全力だった
全てが私自身だった
表と裏が別れた頃
少しずつ手放さないと
居場所がなかった
この掃き溜めみたいな四角い箱に
-日常-
流されない
でも抗わない
追われて焦る
でも粗雑にしない
少し悲しかった
でも大声で捨ててやった
いつもより嬉しかった
でも勿体無くて秘密にした
そんな小さな心の動きを
日常の隙間に置いておこう
もし日常が過去となった時
心強い足場になってくれるはずだから。
-好きな色-
色って、名前を聞いたら笑っちゃうくらい色々で沢山の名前があるんだってね。
でも自分の目で見る色と他人の目で見る色を比べる方法が無いから断言はできないんだって。ほんと笑っちゃう。
私はいろんな色が好き。
学校の行事が楽しみで眠れず起きてる日の早朝の透明な青い肌色。
お昼休みに噴水と混ざるような高い高い空の青色。
名残惜しくもベタベタまとわりつく黄色と雨雲のねずみ色。
雨が通った後のアスファルトに匂う満足気な茜色。
商店街の駐車場を毎日染めてばかりいる朱色。
バターとベーコンが誘う緑色。
おばあちゃんが分けてくれた枇杷色。
お姉ちゃんが毎晩美容のために塗っては染み込ます白い色。
好きな色に気づくたび私は成長してるのだと思う。
いつどこで何色のように居たらこの世の色達に認めてもらえるのか私は学び続けるのだろう。
-あなたがいたから-
死のうとしたことがある。
ロープで輪っかを作って、高いところに引っ掛けて椅子を下まで持っていって登り首にかけた。
死にたかったわけじゃない。
ただ、ただ生きていたくなかった。
消えたかった。
ならなぜ今ここで日記をかけているか?
それは好きなアーティストの新曲が聞けなくなるからだ。
は?
ほんとに(ー́ωー̀ )は?でしょ?
最後に好きな曲を頭の中で流そうと選曲してただけなのに…。
でも、あの時の私は私のいなくなった後の世界を想像できたんだ。
ふいに現実的になって私のお葬式(仮)が脳裏に浮上した。
さほど仲良くなかった人の残念そうな顔や、「そーいや悪いこと言ったかな」なんて思われた日には、閻魔様に有給取って地に降り立ったら走って探してその勢いのままけちょんけちょんにしたるわぁっ!
その瞬間椅子が滑った。
ロープが食い込む。
変に滑ったから食い込む場所が…そこじゃない!
椅子を蹴り飛ばし、紐をぶら下げてた金具が折れ曲がり顎を赤くした私が家のリビングに行き母に「死ねなかった」と泣いた。
ラルクがいなかったら…もっと遡ればTETSUYAがKENと幼馴染で音楽を始めHYDEさんを口説き落としてゴタゴタ(のあとのファン)してyukihiroが自然に加入してグランドクロスツアーに行ってなかったら。
あの時ラルクがいてくれたから
死ねませんでした。
今は色々手放せないけど、あの時の私にはラルクだけだった。
心配しなくても、私は毎日少しずつ一生懸命ゆっくり死んでいってる。