【この場所で】
人の生涯は100年と短いけれど、ヒトの歴史は何万年とも言われている。
そんな中で、同じ星のもと、同じ時間で、同じ世界で、同じ国で、そしてこの場所であなたに出会えたことはまるで奇跡に近い出来事かもしれない。
たとえあなたが私を知らなくても、僕は君を見つけ、幸福を感じるには十分だった。
あなた、幸せでいて。
私の手の届かないところで笑っていて。
どうか私に気付かずに、あなたはあなたの幸せを追い続けて、私を多くの人の中の一人に落としてほしい。
私を、この場所であなたを見上げるだけの私にして。
【優しさ】
いつだって期待させては、突き落とされる。
君の優しさは、僕にとっては猛毒だ。
【安心と不安】
あなたといるとわたしは安心感に包まれる。
優しくされるしぐさと、温かな声、触れる手はとても心地よくて、あなたに愛されている実感がわくの。
でもね、ときおりそんなあなたに不安も抱くの。
だってあなたはこんなに素敵で魅力的な人なのだもの、きっと他の人が放っておかないでしょう。
そんなことを話すたびにあなたはわたしの頭を撫でて、慰めてくれるけれど、不安感はなくならない。
あなたがそこまでわたしを愛してくれる理由がわからない。わたしは特別可愛くもなく、性格も人見知りの引っ込み思案だわ。あなた以外の異性を知らない。
あなたはそれを喜んでもくれたけれど、だからこそわたしの不安はなくならないままなの。
愛される理由をください。きっとそれは愛する人のいるすべての人に共通する想いでしょう。
目に見えないものだからこそ確かなものが欲しくて、目に見えないものだからこそ確かなものがない。
そんなあなたと一緒にいる自信がわたしにはなかった。だからわたしはあなたに愛されたままの時で自分を止めた。あなたがこの先、ほかの誰かに惹かれていくくらいならば、わたしは今のわたしを留める。
だからわたしはあなたのその手で時を止めてもらったのです。ごめんなさい、あなた。
わたしはあなたとこれからも一緒に過ごす日々がとても怖くつらいものだったのです。
どうかそんなわがままを赦してください。
………わたしを愛してくれるのなら。
【タイムマシーン】
たとえタイムマシーンがあったとしても、
僕は過去には戻らない。未来にも行かない。
僕は僕の道をしっかりと歩いて、
君と出会い、別れる未来を受け止めるよ。
だから、僕にタイムマシーンはいらない。
【特別な夜】
※保留