6/7/2023, 1:48:58 PM
世界の終わりに君と
明日、世界が終わるとしたら。
大嫌いなあいつも、自分を苦しめていた奴らも、全部消えてなくなる。
だけど君だけは。
君だけは生きていて欲しい。幸せになって欲しい。
そう言うと君は、「じゃああなたと一緒なら」と笑った。
それならば。
明日、これまでの世界に別れを告げよう。
そして君と二人で、新しい世界を作るのだ。
6/6/2023, 11:14:18 AM
最悪
絶対にしくじってはいけない場面でミスをした。
周囲の人が一斉にこちらを見る。
その目はただ私を責めているように見えた。
本当は慰めようと、あるいは助けてくれようとしていた人もいたのに。
焦りと恥ずかしさから、優しい人たちのことまでみんな、私は悪者にしてしまっていた。
最悪だ。
私のそのひねくれた心が。
自分が傷つくのが嫌で、他者が傷つくことには鈍感な、そういうところが。
6/6/2023, 5:44:17 AM
誰にも言えない秘密
誰にも言えない秘密を、心の奥にしまっている。
その秘密があるから、私は今でも生きていける。
死んで一緒に朽ち果てるまで、密やかにずっと。
6/5/2023, 9:44:58 AM
狭い部屋
一人暮らしの頃はガランと広く感じたのに、君がやってきてからはちょっと狭いな。
でもいいんだ。
その分くっついていられるから。
狭い部屋も悪くない、そう思える相手と出会えて幸せだから。
6/3/2023, 10:09:37 AM
失恋
あの人が結婚してしまった。
誰か知らない女の人と。
私は勝手に好きだっただけ。
はじめから手の届かない人だった。
今夜はこの沈んだ気持ちを弔おう。
花を飾り、少しのお酒と、あなたを想いながら聴いた音楽をかけて。
そうして、またいつか生まれ変わる準備をしよう。
さようなら、あなた。
さようなら、私の恋。