ひなまつり
女の子のお祝い
女の子は私だけ
お母さんが家に来た
お父さんは除け者
お母さんは散々私たちを裏切っておいて
都合の良い時だけ戻ってくる
私たちは許してはいけない
でも、嬉しかった
昔、お母さんと私が共依存していたからかもしれない
お母さんのいる家が、懐かしくて楽しかった。
もう、戻れない。
また壊されてしまうから。
また殺されてしまうから。
人の悩みは人の数ほどあるらしい
私が誰よりも辛い思いをしてるって、言わないだけでみんな思ってるらしい
なぜ辛さに順番をつける?
なぜつらさは推し量るべきものではないのだと、わからない?
つらさを否定する人もいる
つらさを踏み台にしてもっと高みを目指す人、ひとのつらさを踏み台に自分を主役にする人、つらさを踏みにじる人。みんなつらさを意識してる
つらさはなくならない。希死観念もなくならない。
境地にいるって?ちがうよ
好んで境地にいた方が、いつでも楽になれるから
楽になってしまって、その後は?
自分の「つらさ」を知らぬ奴が安楽を嗤い、つらさを指標にデータ化される。
生きづらさ、笑いづらさ、泣きづらさ
面がなくなっていく。
バレンタイン。赤色。
今日も足が痛い。
左足の人差し指、小指。右足の人差し指。
爪の無いそこは真っ赤なバレンタインいろ。
毟ってしまった時に手に着いた血がまだ指についてる。
舐めると鉄の味。爪の隙間に入ってしまうから、シャープペンシルでほじる。
私のゆびも、バレンタインいろにほんのり染まってしまった。
テスト期間なのに、バレンタインなんて。
愛も知らない私に、バレンタインなんて。
ひとりばれんたいん。
あの宙の向こうに行きたいな
先に行ってしまった人に会いたいな
こんな地獄から抜け出したいな
いくら神社で願っても、いくらお守りにお願いしても、「早く死ねますように」は叶わないんだ。
現に、私はまだここにいる。君たちが拒んでいるの?
でも、絶対に行く。私の気が変わらないうちに、扉を空けておいてね。
まっててね
積もったおもいでは熱く燃えているはずなのに
どうしようもないくらいここは寒い
青く燃えるあの光にはもう届かない
夢の中でしか戻らない
星に見張られながら
現実か夢かも分からない狭間で
ずっとたゆたう私は
何人?