4/16/2024, 10:45:45 AM
夢見る心
狭い小道を開く前
すでに 僕は溺死していたのかもしれない
て ひらけない あし うごかない
いつも聞こえる音はがちゃーんって悲しい音
僕が好きな音はトクトクって優しい音
僕は待ってる 優しい音を聞けるまで
4/15/2024, 12:11:19 PM
届かぬ想い
骨を蝕んだ魚の骨が挟まり
刺さっていたのが
苦しそうだったので
俺はとってやった
声帯ごと毟り取ってやった
小さな赤肉がだらりと手の中で垂れる
ふと涙が手を伝って滴り落ちたから
俺はそれを舌を使って一滴残らず舐め取り
声が出ずただ野垂れ死にしている
無様な喉にキスをした
ファーストキスの味を俺は忘れない
4/14/2024, 12:15:46 PM
神様へ
汚ぇ服従爛れる犬 首輪を飲み込み虚空を噎せた
有頂天の極楽は悦楽至極なのか
金輪際食らいつくのは極刑の屍
溶岩が醒め傀儡の夜を彷徨う頃
俺はきっと脳を引き摺り殺して
全知を模した愚行に走るだろう
遂には支配下となって己諸共お前と心中ヲしよう
牙を剥くのは俺がホントの汚い犬になった時だけだ
4/13/2024, 10:56:19 AM
快晴
首筋から垂れる汗に頭を垂れて
視線に煽られ鏡の中を彷徨う
これは愛と呼んでいいのか
はたまた単なる興奮なのか
指数はゼロを超え臨界点の最中
白をも亡くし 嗚咽をもがいた
4/12/2024, 11:24:09 PM
遠くの空へ
青空に立たれた貴方はそれが本心なのか
銀色に縁がギラギラ輝いて
1つ指腹でなぞるとぷつりと涙が落ちる
ふと踏み込んだ足場には池に浮かぶ小さな貴方
木々はこちらを見やっている
無機質な型だけが私の涙を拾い上げ呼んでいる
私もそちら側へ行きたいと願うた