「愛」があっても
かつては相手が幸せなことが自分の幸せに繋がっていました。逆もまた然りだと疑いませんでした。
別れて離れて、「愛」がわからなくなりました。
今、自分はどうすれば相手を幸せにできるんだろうか。
離れる直前に、相手を傷つけ自分も傷ついた姿を相手に見せてしまいました。
今は自分の幸せが相手の幸せに繋がらないのかもしれません。
相手の幸せに直接もう関われない。
愛があってもなにもできない。
それが今の答えです
#愛があればなんでもできる?
深い深いばしょに落ちた。
星の光も声ももう届かない。
口の中のりんごは味がしなくなっていた。
それでも鼓動は鳴り止まない。
罪の味を知らない者はとことん厳しい。
誰もゆるしてはくれない。
生き抜かなければならない。
沼地の底にはまりながら過去を悔やみ
なにも感じてないようなふりをして。
#楽園
「ちゃんと、しっかり」を積み上げて、
作られる私の城壁。
風が吹く度に補修され
高く高く積み上げられる。
壁の中は真っ暗で
どこから敵がくるかなんてわからない。
だけど、「ちゃんと、しっかり」していれば
どんな敵でも大丈夫。
信じて、さらに積み上げられていく。
#ルール
特別な日でもないただの昼下り
皆が微笑み、心から笑っている。
私も一緒になって笑う。
皆、優しい光に包まれて
明るくて淡い絵の具で描かれている。
私だけなんで刺々しいんだろう。
唇が引きつった途端に
幸せな光景が遠のいていく。
すぐ隣に笑っている人がいるのに
額の外にいるみたい。
#平穏な日常
好きと言わないのも愛だと。
勢いで電話番号を打って、
あとひとつでつながる。
緑色の光が震えていた。
何がしたいんだろう。
気持ちを押し付けたいのか。
私の「大好き」は前とは違う。
キラキラ輝くプレゼントじゃなく、
君をまた悩みの世界に陥れるねとねとしたものだ。
新しい道を頑張る君へふさわしくない。
好きと言わないのも愛だと。
今日もスリープボタンを押した。
#大好きな君へ