3/4/2024, 1:54:00 PM
好きと言わないのも愛だと。
勢いで電話番号を打って、
あとひとつでつながる。
緑色の光が震えていた。
何がしたいんだろう。
気持ちを押し付けたいのか。
私の「大好き」は前とは違う。
キラキラ輝くプレゼントじゃなく、
君をまた悩みの世界に陥れるねとねとしたものだ。
新しい道を頑張る君へふさわしくない。
好きと言わないのも愛だと。
今日もスリープボタンを押した。
#大好きな君へ
2/26/2024, 12:26:20 PM
「 」
昔の恋人に思ってた言葉。
ずっとしまっていたはずなのに、
朝の起きがけに君に言ってしまった。
君は家を飛び出した。
最低だ。
君を傷つけたのに、まだ言い訳を探してる。
夜になって車の中で震えていた。
傷ついた過去は
誰かを傷つけていい理由になんかならない。
そんなの分かっているのに。
窓ガラスを叩いた。
君は今、嫌いになったよね。
#君は今
2/22/2024, 1:39:09 PM
のんびりのんびり歩く広い背中。
生ぬるい風から汗の匂いがする。
通行人に手を上げて挨拶する。
豪快な笑い声。
この人なら何でも受け止めてくれる。
何を言っても受け止めてくれる。
私は気楽についていく。
#太陽のような
2/11/2024, 10:59:57 AM
旅先で、おみくじをひいた。
「今日一緒に来られなかった人に
海岸の赤い石を拾ってお土産にしなさい」
石さえあれば会えるような気がして
海岸でおみくじ通りの石を探した。
道中では「この場所に君がいたら」
が繰り返し浮かんだ。
移動中に一口昆布食べてるときも
きれいな景色を見たときも。
思い出がちょっと残る家に帰ってきて、
終わっていたことを思い出した。
赤い石は、「君とこの場所で」
なんて気持ちと一緒にしまいこんだ。
#この場所で
2/6/2024, 11:41:49 AM
寂しいときは腕時計に耳を当てた。
秒針の振動があなたの鼓動のように思えた。
#時計の針