桜が満開になる期間は、とても短い。
今日は朝から雨で、昨日も見たけど花びらが歩道を埋め尽くしていた。
葉桜になっている木もある。
今年も、あまりきちんと見なかったな…。
新たな生活が始まる春があまり好きではなく、自分の仕事の環境も多少変わるのも相まって、花を愛でる気持ちはあまり無い。
今、目に映る風景は、ある種の寂しさを思わせる。心が晴れやかにならない。
明日から、また仕事の日々になる。
仕事が少しキツいこの頃、これからどんな風景を目にするか、きっとあまり意識しないだろう。
「風景」
久しぶりに、前にいた職場の夢を見た。
忘れた頃に、ふと見る夢。昔のことなのに、どうして夢に見るんだろう。
とりあえず、かつての同僚先輩上司は元気かな、と思っておこう。
「元気かな」
あの人と、どこへ遊びに行ったっけ。
あの人に、どんな表情を見せたっけ。
二人、どんな言葉を交わしたっけ…。
今はもう、思い出せない。
それでいい。あの人と過ごした日々の記憶は、遠い昔のものになっている。
「記憶」
雨が降り、雪が溶けていった。
雪は透明な水になり、どこまでも流れて行った。
また冬、白く染まって戻ってくる。
「透明」
今日は、何だか体がスッキリしない一日だった。
喉の痛みは取れたかわりに、イガイガするようになり、うるおいが無いために、咳が止まらない時があった。
仕事には行けた。細かいミスや忘れ物もあったが、大きな出来事無く終える事ができた。
気温が高く、そういう意味では過ごしやすかった。
今日がまた終わっていく。あと数時間もすれば、新しい日になる。
どんな一日になるだろう。
「終わり、また初まる、」