さよならは 言わないで。
私の方から言うから。
じゃないと、いつまでもあなたのこと忘れられなくなるから。
勝手だと 言わないで。
決心が鈍るから。
「さよならは 言わないで」
何が、かは覚えていないけれど、今日が最後だ、という夢を見た。
離れたくなくて、顔が歪むような気持ちになったことは覚えている。
そこで目が覚めた。
目が覚める直前まで見る夢は、現実を認識するまでに多少の時間をかけさせる。
闇の世界から光の日常ヘ。その狭間には、不思議な空間が漂っている。
「光と闇の狭間で」
「泣かないで」というセリフ。
私は、目の前に泣いている人がいる時、そのセリフは言えないんじゃないかと思う。
いや、言わないだろうと思う。
その人は、泣きたい、あるいは泣けてしまうから泣いているのだから、そのままにしてあげればいいと思うのだ。
泣くのを止めるのは違うんじゃないか。その人の感情を吐き出させてあげないのは、おかしいんじゃないか。
間違っているのだろうか。
そばにいて、その人が話したいことや愚痴があったら、否定や非難をしないで、ただ聞いてあげればいいと思うのだ。
「泣かないで」
まさに今、この時期。冬の足音が聞こえてくる。
コートやセーターを取り出し、暖房機器が欠かせなくなって、木の葉も紅葉から茶色に変色して…。
はく息が白くなったら、冬が始まった、と思う。
毎年、「嫌だなぁ」と思いながら、この時期を過ごしている。
私は今のところ、まだ秋の服装だ。衣替えは秋の始めにしてしまっているが、セーターはまだ着ていない。
何か、負けた気がするのだ(笑)
もう寒いんだから、着ればいいんだけどね。明日、1日になってから、厚着をしようかな。何か、キリがいいので(笑)
「冬のはじまり」
あなたがどうしたいか分かっている。
あなたの気持ちが離れていってるって分かっている。
だから、私も離れようと思います。
一緒にいても、苦しくなるだけだから。
…でも、本当は、私達を、
「終わらせないで」