車に乗せてもらっていた時、親戚が「細い雲が
ずーっと伸びている。」と言った。
細い雲って何だ、ひこうき雲か?と窓の外に目をやったけれど、自分の席からは、角度が違ったのか見ることはできなかった。
そう言えば、自分が運転していない時って、周りを自由に眺められるな、と、普段運転している側として、気づかなかったことに気づいた。
あらためて窓から空を見上げてみた。さわやかな秋の空が広がっていた。
「窓から見える景色」
形の無いもの、というと、以前の「お金より大事なもの」でも書いたけれど(2日連続同じ書き出し)
やっぱり「心」が頭に浮かぶ。
確か、愛も恋も楽しさも寂しさも、心が元になっている、という風に書いた。
そう言えば、今まで何度か「仕事で心の病気になった」「心が壊れた」と書いているけれど、壊れた、と言うと、心は形のあるものになる。表現の仕方で、その存在が違うものに変化する。なんだか不思議だ。
楽しくて笑うのも、傷ついて泣くのも、頭でするのではなく、心がそうしている。すべての感情は心から。たくさんの気持ちを抱え、だから心は脆くなる時もあるのだと思う。
「形の無いもの」
以前に「ブランコ」の時にも書いたけれど、
その近所の公園にジャングルジムもあり、でも
だいぶ昔に撤去されてしまった。
子どもの頃、よく上った。
スイスイ上れたのは、体が小さかったからだ。
大人になって、別の公園のジャングルジムに
手をかけたことがあったが、とてもじゃないが、
狭くて上れなかった。
一番上まで行っては、得意気になっていたっけ。
大きな公園には、それなりに大きなものがあるけれど、今はもう恥ずかしくて上れないなあ。
「ジャングルジム」
気温が30度を下回り、涼し気な風が吹き、
夜は虫が鳴いている。
秋の声がする。秋がやってきたことを告げている。
空は高くなり、うろこ雲が広がり、
夏は過ぎ去りましたよ、と優しい日差しが街を
包む。
以前にも書いたけれど、私は秋の晴れ間が苦手だ。
穏やかなその雰囲気が苦手。なんだか寂しく感じるのだ。
良い季節ですよ、とまた秋の声。
そうだな、猛暑で身体も疲れたし、のんびり過ごすことにしようか。
「声が聞こえる」
秋の夜長。あなたのことを考える。
夜はまだまだこれから。鈴虫の音を聴きながら、
あなたと過ごした時間に思いを馳せよう。
「秋恋」