以前に「ブランコ」の時にも書いたけれど、
その近所の公園にジャングルジムもあり、でも
だいぶ昔に撤去されてしまった。
子どもの頃、よく上った。
スイスイ上れたのは、体が小さかったからだ。
大人になって、別の公園のジャングルジムに
手をかけたことがあったが、とてもじゃないが、
狭くて上れなかった。
一番上まで行っては、得意気になっていたっけ。
大きな公園には、それなりに大きなものがあるけれど、今はもう恥ずかしくて上れないなあ。
「ジャングルジム」
気温が30度を下回り、涼し気な風が吹き、
夜は虫が鳴いている。
秋の声がする。秋がやってきたことを告げている。
空は高くなり、うろこ雲が広がり、
夏は過ぎ去りましたよ、と優しい日差しが街を
包む。
以前にも書いたけれど、私は秋の晴れ間が苦手だ。
穏やかなその雰囲気が苦手。なんだか寂しく感じるのだ。
良い季節ですよ、とまた秋の声。
そうだな、猛暑で身体も疲れたし、のんびり過ごすことにしようか。
「声が聞こえる」
秋の夜長。あなたのことを考える。
夜はまだまだこれから。鈴虫の音を聴きながら、
あなたと過ごした時間に思いを馳せよう。
「秋恋」
私には、小学生と中学生の甥がいる。
初めての甥で、近くに住んでいることもあって、
赤ん坊の頃から世話をしたりしていた。身近な存在だ。
それなりに大きくなった。時間の経つのは早い。
その二人が、私の誕生日にプレゼントをくれる。
毎年ではないけれど(その時の気分で、かな)ごくシンプルな物だけど、とても嬉しい。
100円ショップの温度計に、グルーガンで造花をくっつけた物の時もある。金額の問題では無い。
今年は、絵を描いてくれた。
「誕生日おめでとう」の一文の周りに、アニメのキャラクターや、動物の絵が描かれている。
上の甥の絵は実物にそっくりだし、下の甥の絵は自分なりに頑張って動物を描いたのがうかがえる。微笑ましいものだ。
本棚の、ある一段は、もらった物を置くコーナーになっている。大切な場所だ。ここに置いてある物は、この先、捨てることはないだろう。そんなことはあり得ない。
「大事にしたい」
時間よ止まれ。
あなたがこの部屋を出ていってしまう前に。
「時間よ止まれ」