夢が醒める前に、きちんと心構えをしておこう。
あの人は、もう隣にはいませんよ、と。
目が覚めたら、いつもの生活が待っていますよ、
と。
夢の中で、顔が見れて、懐かしいと思う。
それは未練ではなく、思い出を懐かしんでいる。
だから大丈夫。
目が覚めたら、またいつもの生活に、きちんと
戻っていこう。
「夢が醒める前に」
今日、あなたに会える。
胸が高鳴って落ち着かない。
いつもより周りがキラキラして見える。
早く顔が見たい。
いっぱい話をしたい。
朝からそわそわしていた。
そんな経験も、遠い昔のことになった。
だけど、あの胸の高鳴り、
キラキラした景色は、
思い出すと、鮮やかに光りだす。
「胸が高鳴る」
不条理とは、調べてみると、人の力では
どうすることも出来ない事柄を指すらしい。
交通事故に巻き込まれてしまった、とか、
風邪の予防をしていたのにかかってしまったとか
そういう事が当てはまるらしい。
となると、不条理には、だから仕方がないと
思おうとしても、どうしても思えない、
やるせなさを感じる。
病気もそうだろうか。
心が壊れた事もそうだろうか。
好きで壊れたんじゃない。
そう思うと、私の経験も、立派な不条理だ。
「不条理」
泣いていないよ?
自然と会わなくなっていったけれど、
それが悲しくて泣いたりはしていないよ?
泣いていないよ?
私が泣いたのは、
あなたが一方的に私を責めたとき。
自分勝手な言い分で、
私は思いきり傷ついた。
今は、もう思い出の中にいる人。
だから、泣いていないよ。
お互い、それぞれの人生を生きている。
もう違う世界の人。
だから、これからも泣かないよ。
「泣かないよ」
あなたの後ろにいさせて。
その広い背中で守ってくれないと
安心できないの。
僕の前に出ておいでよ。
君の姿が見えないと
不安になるじゃないか。
「怖がり」