いつ再会できるか分からない状況で、
唯一、心の支えになったのは「また連絡するよ」
だった。
連絡が来なくなって、時間が経った。
忙しいのに邪魔をしてはいけない。
そう思って、相手の都合に合わせたのに、
気持ちが無くなっていたのかもしれない。
連絡が来なくなって、時間が経った。
唯一の支えは、今も思い出の中に存在している。
「たった1つの希望」
一緒にいたい。
私だけを見てほしい。
私の事だけを考えてほしい。
ごく自然の感情だと思う。
ただ、照れがあり、なぜか相手に悟られたく
ないという、わけの分からない気持ちもあって
ほとんど口に出さないでいる。
思いきり、あまのじゃく。
私の恋愛パターンは、いつもこんな調子です。
「欲望」
昔はよくドライブで遠出をした。
方向音痴なので、ひたすら国道を走っていたけど
いつもと違う風景に、少しドキドキした。
ひとりで行くのが気楽で、いろんな音楽を聴き
ながら、車を走らせていたっけ。
友達とも行ったり、おつきあいしていた人とも
行ったりしたなぁ。懐かしい。
今はもう、しなくなったけど、もし行くことが
あったら、やっぱりひとりで、ぶらりと行く
かな。
運転するのって、楽しいもんね。
「遠くの街へ」
人間の本能だ。
現実だけを見て生きてはいけない。
架空の物語の中で、楽しいことをしたり、
攻撃を対象とする相手を作ったり。
そこで、自分の心の安寧を得るんだ。
自分を守るために、人は逃げるときがあるんだ。
現実だけを見て生きている人なんて、
いるのだろうか。
いるとしたら、相当メンタルが強いのでは
ないだろうか。
ある精神科医が書いたエッセイに、
こんな文章があった。
「私の所には、勝ち組と呼ばれる人たちが
来ます。勝ち組でいるのは、疲れるそうです。」
成功をおさめている人が、辛いことや苦しいこと
がある現実の世界で、もし逃避をしていたなら、
受診せずに済んだのだろうか。
私も、受診を続けているひとりだ。
成功をおさめている人間では無いけれど。
だけど、逃避をしないまま、心を病まずに
生きていけるとしたなら、
私は、そういう強い人になりたかった。
「現実逃避」
手紙というものは、なかなか捨てられないもの
だ。
転校したクラスメイトに。学生の時の恩師に。
地元を離れて就職した友達に。
結構、文通をしていた。手紙を送った時は、
返事が来るのが楽しみで仕方なかった。
手書きの文章は、その人となり、が出ているみた
いで、そこが魅力のひとつなんだろうと思う。
文字を間違えても直せるように、ボールペンは
使わなかった。
元気?仕事、がんばってる?
近況を伺うのに、書き始めはの一文は、いつも
こんな感じ。
いろんな事を書いた。いろんな事を返事で教えて
もらった。
思い出がつまっている手紙。あの頃が懐かしい。
「君は今」