星に願って(2025.2.11)
星となってしまった君へ
そっちのセカイでは幸せになってね
君の背中(2025.2.10#110)
僕と君はいつも背を並べて歩いていた
けどいつの日か君は僕の前を歩いていた
僕にはもっていないことを君はもっていた
君の背中には"勇気"と書いてあるような気がした
"勇気を出すことは大切だよ"
と伝えてくれているみたいに
終わらない物語(2025.1.25)
これは遠い遠い未来の物語。
不老不死の薬が開発された
この薬を飲んだ者は皆 一生死ななくなった
ほとんどの人がこの薬を飲む決断をした
1人を除いて
その1人はこう言った
"昔は不老不死の薬などなかった
皆 歳をとり
いつかはこの世を去っていった
限りのある命だからこそ
一生懸命過ごしていた
後悔しないように生きていた
けど 一生死なない
そして一生終わらない物語が
この薬によって始まってしまう
人は努力をすることを忘れ
本当の生きるということを忘れてしまう
だから 薬に頼らず
与えられたままの人生を歩んでいきたい"
やさしい嘘(2025.1.24)
よくある話。
臓器を移植しなければいけなくなった
これを親友に伝えた
嫌な予感がした
提供者が現れない
いつになっても見つからない
けどしばらくしたら見つかった
そしてそれと同時に親友は
引っ越すと僕に伝えに来た
不思議に思った
これからも過ごせると思ったのに
手術が終わった
そして提供者を医者に教えてもらった
親友だった
なんで?
悲しかった
嫌な予感が当たってしまった
医者から手紙が渡された
見たくなかった
親友からの最期の手紙
瞳をとじて(2025.1.23)
ふと思った
この世に生まれていなかったら?
この世に存在していなかったら?
答えなんてない
僕はこの世に生まれたのだから
僕はこの世で生きているのだから
そんな答えのない問に
僕は瞳をとじて 深く考えた
そして僕という存在がいることを
はじめて良かったと思った