『風／エメラルドブルー』
有隣堂オリジナル ヨコハマインク

『チャペルエメラルド／エメラルドグリーン』
神戸松蔭×Kobe INK物語

◼️好きな色

たのしかった

ごはん　おいしくなった

しずかに　ねれた

いきをするの　らくに　なった

わらうこと　こわくなくなった

わらわれても　へいきに　なった

がっこう　あしたも　いきたくなった

つまらないで　しゃべれるようになった

字が　きれいになった

魚を　食べるのが　上ずになった

一生けんめい　走ろうと　思った

ずっと隣にいたいと思った

この人を愛し抜こうと心に決めた

僕は言葉を話せない人魚だった

君に出会って人間になって

そして新しい命を紡ぐ

◼️あなたがいたから

湿気でやられた髪のうねりが恥ずかしい

廊下を走って汗ばんだ肌の匂いが恥ずかしい

自分の話す声が恥ずかしい

こんなに近くて自分の全てが恥ずかしい

早くここから逃げ出したいのに、裏腹に

この時間が永遠に続けばいいと思ってる

傘の外には雨の檻

六月の密室で羞恥の刑

◼️相合傘

高い所から落ちたなら

その分思い切り高く飛べる

いつも心にトランポリンを置いておく

◼️落下

いつ死ぬ？

八年後に。

それまでに何が欲しい？

「　　　　　　　　　　　」

じゃあ今すべきことは？

ブレーキ踏みながら生きるなよ

◼️未来