今回のテーマについて本当にいろいろ考えたんだけど、いまいちしっくり来なかったから、もうこのテーマを考えるのは終わりにしよう…。

手を取り合って。昔見た君の手は儚くて今にも折れそうなほど弱々しい手だった。今は皮も厚くなり、手の表面は水仕事で荒れたとて内側に秘められた芯の強さはビクともしない。そうか、君も守る人の手になったんだね。

優越感…優越感とは架空のものである。自分が他者より優れていると思うことは単眼的な視点だし、真の優越者がいるとせるなら、神などと呼ばれる存在ではないか。
劣等感…劣等感もまた自己が勝手に作り出したものである。往々にして劣等感の解消は自己より下の存在に向けることによって解消されるが、それなら皆地面を踏みしめればいいのではないだろうか？地下にいる人もぜひ地上に。地面より下は基本的に無いのだから。

　これまでずっと見てきた空は、これまでと同じ空なのだろうか？
　あの日見た空と今見た空が同じなのだと言うなら、僕の心はなんてぐしゃぐしゃで取り留めもない形をしていることだろう。
　今日の空はどんより曇っていて僕を責めてくるのに、あの日の空は優しく包みこんでくれた。
　空よ、どうか私を許してもう一度包みこんでくくれないか？でなければ私は潰されてしまいそうだ