12/16/2024, 1:22:46 PM
ピーンポーン。
平日の昼間。家のドアチャイムが鳴った。宅配便を頼んだ記憶はない。上半身を起こすと頭がぐらぐらした。重い足を引きずるように歩き、インターホンの前に立つ。
「…はい」
久しぶりに声を出して、喉のがさつきといつもより半音低い声が気になった。インターホンの画面越しに、仕事着の貴方の顔が見えた。
「元気か?スポドリとゼリーとか買ってきた。ここ置いとくから。気が向いたら食べて。じゃ、お大事に」
そう言い残して、お礼を言う隙もなくさっさと画面外に消えてしまった。
玄関のドアを開けると、すぐそこにコンビニのレジ袋が置いてあった。拾い上げて中を覗くと、スポーツドリンクとみかんのゼリーが入っていた。
仕事着だったし、仕事の合間を縫って来てくれたんだと思う。無意識に口角が上がり、胸が暖かくなる。心なしか先程よりも体が軽い気がした。
【お題:風邪】
8/2/2024, 2:49:34 AM
明日、もし晴れたら
7/20/2024, 7:52:46 AM
視線の先には
私の視線の先にはいつも貴方がいる。
そんな貴方の目線の先にはいつも決まってあの子。