──奇跡だなんて言わせない。
君はいつも嬉しそうで不安そうな顔をする。
肩が触れても、手を繋いでも、愛を囁いても、嬉しそうに笑うのにその笑顔にはどこか不安が混じってる。
君はむかし言ったね、この関係が奇跡みたいだって。君が何を背負っているのか全て知りたいとは思わない。だけど、二人でいられる時間を、どれだけかかっても良いから、いつか当たり前だと思って欲しい。
奇跡って言葉は一瞬で終わってしまいそうな、偶然のような感じがするじゃないか。
まだ信じられなくても良いよ、きっと心から笑わせてみせるから。
君と過ごすこれからの愛しい一生を、奇跡だなんて言わせない。
(奇跡をもう一度)
──黄昏、たそがれ、彼そ彼。あなたはだあれ?
(たそがれ)
──目覚めれば、隣にあなたがいる。
「さて、何日寝てないか言ってみなさい」
なんだろ、眠すぎて夢見てるのかなあ。あれ、眠いだけなら寝てなくて、夢ってことは寝てて、じゃあこれは幻覚? それとも現実みたいな夢?
「聞いてる?」
聞いてるよ。本物みたいな幻覚だねえ。
「幻覚じゃないんだよね、気付け薬でもいる?」
君の作ったものなら喜んで。
「危機感を持とうか」
どうしてだい? 君に対しては必要ないだろう?
「無条件の信頼やめて」
なんで?
「くすぐったい」
そっか。
「最後に仮眠室行ったのいつ?」
昨日……ん? 今日は何曜日だっけ。
「連行します」
待って、まだ書類が……あれ、なんだかふらふらする?
「おやすみー」
……まあいっか。たぶん、起きた時には隣に君がいるんだろうし。
おやすみ。
9/30
(きっと明日も)
数日以内に短文をひとつ上げたいです。
──どうかこの心音が聞こえてしまいませんように。
書き溜め失礼します、後日書きます。土日に一本書く目標はどうにか達成しました……。
(静寂に包まれた部屋)
──もうこの体温を失うことはないと知っているから、安心して手を離した。
必死で数日前のお題を消化しています……
(別れ際に)