Nijiame

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1/21/2024, 6:07:37 PM

特別な夜


今日、中秋の名月なんだって

……え?いやいや、あの中秋の名月だよ!?

普通の満月とは違うんだよ?

かの夏目漱石でさえ、こんな特別な夜に

「月が綺麗ですね」

なんてキザに言えないって!

「月きれいすぎない?」

くらいフランクになっちゃうって!

あーもーごめん!通話切らないでーー……



……んー、そうだよ

君と見たいからかけたんだよ、悪い?


…………


……分かってるって

話しかけただけだもん

冗談だって



え、ほんとに本気にしちゃったの?



……なわけないじゃんー!


これからの未来を歩く私が、


……君と月見るわけないじゃん……


…………ごめんね


……うん、楽しんでくる!

だから、……おやすみなさい








すきだよ。
あは、冗談

1/19/2024, 5:45:00 PM

君に会いたくて



































なんてね

1/16/2024, 4:46:57 PM

美しい


まどろみの中見た景色が美しかった

色とりどりではない あの風景が



かっこいいでもない、かわいいでもない

ただ美しいあの風景に、映える人は多くなかった



僕には届かない舞台なのに

無性に足が前に出る



ステージの上だと足が震えるのに

無償の愛を届けたくなる



色褪せたフィルムには、憧れの中には

美しい以外に必要ないのだ



美しさに、憧れ以外の感情を、持っては行けなかった

1/14/2024, 3:51:44 PM

どうして


白い壁紙の空間で

そんな言葉が響いたのです

丸く反響する声は

あなたへなのか わたしへなのか


淡い光の瞬間に

そんな気持ちが揺らいだのです

想石を投げ入れた海に

あなたもわたしも ちっぽけで



1mmの言葉を考えても

きっと答えは出ないのに

広大な未来を見るほどに

広大な過去を見るほどに

どちらに世界を見たとしても

私に選択権は無いのに

なのにどうして、あなたは私に優しくするの

1/13/2024, 2:53:52 AM

遠くない景色を見たのです

青く光る残像の その先の景色を

手を伸ばせば届きそうなのに どうしても

僕たちはずっとここから

足が竦んで

胸が傷んで

苦しんで

きっとあの人にはどうでもいいことで

僕達はずっと ずっと

ずっと前から分かっていたことなのに

僕はずっと ここから動けないのです

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