哀愁をそそる


公園に忘れられた小さなバケツとスコップ。
ガードレールの上にかけられたハンカチ。
ガラガラの車両で崩れそうに眠る酔っぱらい。
虫の声。

[リハビリ]

鏡の中の自分


恨みがましい目でこっちを見てる。
何か言いたげな口が今にも開きそう。
逃げるように顔を背けた。


[リハビリ]

眠りにつく前に


お話をしてあげましょう。

昔、遠い国の輝くお城に、美しいお姫様が住んでいました。お姫様は変わり者で、機械と人形が大好きでした。そこで、お姫様はこっそり城下におりて、国一番の機械人形の職人のおじいさんに弟子入りしました。
おじいさんは、はじめは嫌な顔をしましたが、そのうちお姫様が本当に機械人形を好きなことがわかったので、自分の持っている技術を全てお姫様に教えてくれました。
ある日、お姫様が修行している間に、お城は隣の国に攻め滅ぼされてしまいました。お姫様はおじいさんに匿われて、深い森の奥に隠れました。
今も森の中では、おじいさんとお姫様と、2人が作った機械人形達がひっそり暮らしているということです。

永遠に


私がいたという事実も
貴方を愛したという真実も
寄り添いともに笑い合った過去も
永遠に変わらない。
この先何が起きようとも。


［リハビリ］

理想郷


美味しいものをお腹いっぱい食べて
夢中になれる仕事で人に感謝されて
たまにはお昼まで寝てゴロゴロして
貴方が隣で笑ってくれる
そんな場所


[リハビリ]