目が覚めると
昨日の私はいなくなって、今日の私が目を覚ます。
閉じてしまいそうになる瞼を擦りながら、
ゆっくりと昨日の記憶を辿っていく。
昨日出来なかったこと、忘れてたこと、
今日やろうとしていたこと。
やるべきことが沢山あるけど、また面倒臭くなる。
そうこうしてたらまた1日が終わっちゃって。
まぁ、明日の私に任せちゃえばいいかなぁ。
なんて無責任に思いながら、今日の私も死んでいく。
私の当たり前
みんなが当たり前に知ってることを知らない人がいて。
みんなが当たり前にできることをできない人がいて。
みんなの当たり前に過ぎていく日々を、
過ごせなかった人がいて。
そんな当たり前のことを分からない人に叱られて。
人に聞くのも怖くなってしまう。
そうしてずっと当たり前が分からないままでいる。
そうならないよう、分からないことは人に頼る。
頼った後にはちゃんと感謝しようね。当たり前だけど。
町の明かり
ビルの上から見る町は、光に溢れていた。
仕事をしている気だるげな明かり。
晩御飯を食べる和やかな明かり。
消し忘れかな、孤独な明かり。
よく見れば、そんな感情が渦巻いている。
人々が作り上げるこの景色は、とても綺麗だ。
七夕
七夕の日、1年に1度、健気な星が出会える日。
だけど、雨が降っていたらダメみたい。
過去の傾向では、晴れる日は30%にも満たなくて。
織姫様はいつも泣いていた。
でも今年は、嫌になるくらい晴れたねって、
織姫様も笑ってた。
友だちの思い出
小学生。
校庭に集まって缶蹴りをした。
上級生も下級生も関係なく楽しんでたね。
中学生。
通話しながらゲームしたり、
ショッピングモールでお揃いのもの買ったり。
高校生。
たくさんプリクラ撮って、服買って。
一緒に勉強したときは、集中できなかったけど。
大人になったら、こんなに遊べないだろうな。
今のうちに、やりたいこと全部やらないとね。