夜空が泣いている。
光の涙がこぼれ落ちる。
あちらでも、こちらでも。
みんなの大号泣が腹に響く。
楽しい夏休みが終わってしまう。
寂しいのだ。
空が泣く
遊ぶ約束の友人から、体調不良で行けなくなったと連絡があった。
そりゃ、しゃーない。
体を労り、しっかり養生せい。
また復調したら連絡くれい。
あれから一年、君からのLINEがない。
時折、元気してるか?と投げてはみるが…
君からのLINE
命が燃え尽きるまで!なんて余命がわかってそれでも諦めきれずに足掻いてやる宣言ですよね。
のんべんだらりな毎日を過ごしている私には仰々しくて、とてもじゃないけど吐ける台詞ではありません。
ではもし余命いくばくかとなった時に諦めきれない何かが自分にはありますか。
ふと癌になって見送った母を思い出す。
傍からそうは見えなくても思うところはあったのだろうか。
自分にはなにもありませんでした。
そうです、何もない事がわかったのです。一歩前進。
手始めにやりたいことリストでも作ってみますか。
小さいことでも
突拍子のないことでも
誰もショボイとバカにしません
できるわけないと笑いもしません
命が燃え尽きるまでにたくさんの□と■が増えてるといいですね。
命が燃え尽きるまで
ドアにかかったマスクを手に取り、なるべく音を発てないようにとコッソリ玄関を閉める。
まだ誰もが寝ている時間だと思っていたが、ブロロと遠くでバイクの音がする。
新聞配達お疲れ様です。
自転車に乗り、近所のコンビニを目指す。
自動ドアをくぐると来店を示すメロディが鳴り響く。
こんな時間にコンビニに来るのはあなた位ですよ。
カウンターにいる店員の視線が恥ずかしく、そして痛い。
早々に買い物を済ませようと、まずは腹にたまる惣菜パンを手に取る。
甘いモノはボリボリ喰えるブロックチョコにしよう。
そしたら塩っぱいのも欲しくなるので、スナック菓子をしばし物色。
飲み物は500のコーヒー牛乳で決まり。
もたもたしてたらレジには誰もいなくなっていた。
見回すと品出しで忙しそうだ。
申し訳ない気持ちになりながら、声をかける。
慣れないキャッシュレス決済で若干もたつきつつも店をあとにした。
急げ、もうすぐ通学通勤が始動する。
ニートの門限は夜明け前なのだから。
夜明け前
今まで好きだった人を順に思い出し、どれが本気の恋だったのだろうか。しばし反芻。
時が過ぎ
思い出になるような恋は
本気ではなかったのだろうか?
本気の恋なら思い出すだけで胸が痛くなる?
今まで一度も本気の恋をしたことないのかなあ。
でも本気でもないのに恋心を抱くか?
恋に本気か否かの2種類なんてないよね。
本気の恋