時間は、戻らない
何をやっても、時間は進んでいく
戻ることができないのなら、せめて止まってほしかった

君の声がした。
ここにはいない君の声。
もう、遅いのに。
戻れないのに。
どうして今思い出してしまうの？
やっと忘れられたはずなのに。

そっと伝えたい。
あなたに伝えたいことが一つだけある。
でも、あなたに話しかけれない。
だから、今日もこの気持ちを抱えたまま生きている。
いつ、伝えられるのかな。
もしかしたら、一生伝えられないのかも。
そんなの、嫌だよね。
思いは胸に秘めとくより、伝えた方がいいよね。
わかっているけど、難しい。

神様、あの人と出会わせてくれてありがとう。
あの人と同じ学校で、同じ学年で、同じクラス。これ以上に嬉しいことはありません。結ばれたい、なんて言わない。だから、あの人がいつまでも幸せな人生を送れますように。そう星に願った。

家族も友達も先生も、誰も知らない秘密が一つだけある。この秘密は、絶対に教えない。教えたくない。自分だけの秘密を抱えながら、今日も生きていく。