最初は、ほんの小さなすれ違いだった。誤解を招いてしまってすごく辛かったけど仲直りした。でも、その後も何度もすれ違いを繰り返して、気がついたらお別れになった。本当にごめんね。あの時、ちゃんと言っておけばよかった。今更気づいたって、虚しいだけ。一途を通り越して未練タラタラの自分は、これからどうすればいいのかな。
今日は雲ひとつない秋晴れだ
僕の心の天気とは真逆だね
始めてきみを見かけた時
始めて話した時
始めて名前を呼んでもらった時
始めて嫉妬した時
昨日のことのように思い出せる
ねえ、どうして?
どうして、きみに恋をしてしまったの?
両想いになれる確率なんて、0に近いし
もう相手がいるって、知ってたのに
知ってたじゃん
知ってたんでしょ?
すごく悲しいし、すごく寂しくなる
勝手に期待して、勝手に落ち込んで
あの子に悪いから、忘れたいのに
ふとした瞬間にきみのことを思い出して、
想像しちゃって楽しくなっちゃう
忘れなきゃって思っても、忘れられないじゃん
やめときなよって、きっと言われちゃうから
友達にも話せないよね
あー、もうやめなきゃ
バカみたい…
きみが夢に出てきて早く目が覚めた。諦めたいのに、忘れちゃいたいのに、どうして夢に出てくるかな。また好きになっちゃうじゃん。どうしたらいいの。カーテンの隙間から、やわらかな光が見える。次に会えるのは4日後か。長いな。それまで、どうやって過ごそう。
強い眼差しできみを見ても、目を合わせてくれないし、気づいてくれやしない。そりゃそうだよね。だってきみには、好きな人ががいるんだもん。仕方ないよ。好きだと知った時にはもう手遅れで、毎日苦しい日々を過ごした。でも、応援したよ。きみが幸せそうだったから。だけど本当は、僕がきみを幸せにしたかったんだよ。告白したら玉砕する未来しか見えないし、迷惑だってことは、わかってる。でも可能性が少しでもあるなら、まだ諦めたくない。賭けてみたい。あの人を見るその横顔を、振り向かせたい。