1/14/2025, 12:14:24 PM
起こさないように。慎重に、足を進める。
ソファの横を通る時、ふいに君は寝返りを打った。
心地良さそうに、僅かに微笑んで寝息をたてる。
その穏やかな呼吸は、僕を安堵させた。
生きている、君が今もなお生きて僕の側にいる。
そっと、顔にかかる髪の毛をはらう。「ん…。」
神様なんか信じてなかったのに。今、僕は世界中で唯一君の存在を独占している事実に酔いしれた。
そして同時に、怖くもなった。いつか僕の目の前から君は微笑みながら手をすり抜けていきやしないかと。
臆病な僕を笑えばいい。大切だなんて、気がつかなければこんなに苦しくなかっただろうに。
それでも、君の寝息に僕は今日も救われるのだ。
触れるか、触れないか。
そっと手を伸ばした先にある呼吸を一瞬奪うように僕はキスをした。
1/13/2025, 10:45:05 AM
生まれる前から知っていたその景色は
まだ今生では出会えていない
いつか出会えるだろうか
誰にもわからない心の中の見果てぬ景色
その景色は僕の現実を歪めながら
運命と言う曖昧な言葉で魂を揺さぶる
頬を伝う涙の意味すらわからない
無知な僕は誰かの記憶を受け継いだ受け皿なのかな