7/6/2024, 11:35:40 AM
何年ぶりかの母の実家。
祖母も居ない1人で過ごす中、奥の襖を開き和室に踏み入れる。
“昔、ここでよく遊んだなぁ…”
押入れを開くと昔、遊んだ玩具がそのままに。
中から布製の人形を手に取って頭を撫でる。
“懐かしい。この子はあの子が好きだった”
--あの子…?
頭にかかる靄が一瞬にして晴れていく。
なんで忘れていたんだろう。
この部屋で一緒に遊んだあの子は…
#友だちの思い出
7/5/2024, 1:43:49 PM
テーブルいっぱいに広げた布に小さな星を散らし
これは煌星、ここは華星。
この辺りには羅星を作りましょう。
黙々と作業を続け最後は樹脂で封印すれば
私だけの星空の出来上がり。
1つ洩れた星屑を口に含んで噛み砕く
#星空
7/4/2024, 1:35:44 PM
こんな×××なわたしでもどうか赦してね
こんな×××で居るなんて他のみんなは知らないもの
神さまあなただけにお見せしているの
嗚呼。こんな×××をしているなんて
みんなにバレない様にしないといけないわ
#神様だけが知っている
7/3/2024, 10:31:17 AM
細い畦道の先に、ぽかりと浮かぶ1つの気球。
何処で見た記憶だったか。
朧気な記憶はひょんな切欠で明確になる。
「顎を乗せ、額を当てて覗いてください。
瞬きは自由にしてくださいね」
覗いて見たらそこには--。
#この道の先に
7/2/2024, 2:32:21 PM
黒い羽根を拡げてあの子に逢いに行かなくちゃ。
黄色いドレスを着るあの子。
きっとよく似合うことだろう。
普段は眠っている時間だからか、幾ら羽根を羽ばたかせても
上手く飛んで行けないわ。
嗚呼。突き刺す光が躰を灼いているのかしら…
とても暑くて、躰が上手く動かせない
早く、、早く--あの子の所に行かなくちゃ。
私の躰が灼け尽きてしまう前に
#日差し