8/12/2024, 1:44:41 PM
「君の奏でる音楽は」
君の奏でる音楽は、幸せの音楽。
猫の君が奏でる音楽は、ゴロゴロ鳴く。
妻の君が奏でる音楽は、ごはんをつくる音と、時々お菓子を食べる音。
息子の君が奏でる音楽は、うろ覚えの戦隊モノのオープニング。
娘の君が奏でる音楽は、色鉛筆で紙に描く音。
次、君はどんな幸せを奏でてくれる?
8/7/2024, 12:36:50 PM
「最初から決まってた」#18
もし、この人生全て最初から決まってたんだよと言ったら君はどんな顔をするかな。
驚く?悲しむ?それともそんなことあるわけないなんて言って逃げる?
まあ、君がここまで読むのも最初から決まってたんだけどね。
8/6/2024, 1:54:12 PM
「太陽」#17
「君は太陽のように美しい」
「太陽の様に綺麗だ」
そう言って褒めてくれるけど。
でも、太陽を直視したことなんてないでしょ。
8/5/2024, 2:06:34 PM
「鐘の音」#16
ごおん、と鐘の音が鳴る。
明日から愛しい君との生活が始まる。
君の苗字が僕の苗字に変わっているのを見るとどこか嬉しくなる。
そんな僕らの幸せを祝うように、遠く、また遠くまで聞こえる音量で鐘を3回響きわたらせた。
この鐘の音は幸せの音だ。
8/4/2024, 12:30:40 PM
「つまらないことでも」#15
大親友が事故にあった。
命は無事だけど、体は動かず、意識がないらしい。俗に言う寝たきり状態というもの。よくネットでこういった感動ドキュメンタリーとかはよく流れてくる。
でも、身近な人がこんなになるなんて。涙と共に大親友と過ごした思い出が脳裏によぎる。
思い出は、文化祭だとかディズニーだとかそういうのよりも、くだらない話をしてたあの時だとか、一緒にふざけながら帰ったあの時とかそういうつまんない事ばっかりで。
つまらないことでも、思い出のひとつになるんだ。もっと下らない話をしておけばよかった。ふざければよかった。ベットに眠る大親友を隣に涙をこぼす。