〖一年前〗
死んだような毎日を送っていた
死んでしまおうとも思った
死のうとして部屋を片付けた
ご飯を食べる気は起きないし
布団から起き上がる気力もない
布団を深く被って静かに泣いて
泣き疲れないと寝れなかった
あんなに大好きだった趣味の読書
文字を追った瞬間から内容を忘れた
「私は好きな本も読めなくなった」と
気づいたときの絶望は桁違いだった
これがもう一年前だなんて信じられない
ねえ、一年前のわたし。
信じられる?最近バイト始めたんだよ
ご飯もしっかり食べられてるよ
本、また読めるようになったんだよ。
最愛の母親や姉弟はもちろん、親友や
私を好いてくれる人が与えてくれた
シナジーは遥かに大きいものだった
自分の尊敬している人が齎す影響は
自分の人生がころっと変わるほどの
魅力や威力があるのでしょうね
〖初恋の日〗
最初に好きになった人が
たまたま女の子だっただけ。
好きなんて初めて言われた
大好きも、愛してるも。
褒め言葉は全部全部嬉しかった
でも、ずっとは続かなかったね
好きでした。もう嫌いです。
最低な別れ方をしてごめんなさい。
私のことは一生恨んでいてください
もともとの人生が最悪だったので
人1人に恨まれるくらい誤差ですから
初恋は半年で終わった
七夕の前日に終わった
もう、終わった。
〖明日世界が終わるなら……〗
母の作るお弁当を食べたいです
成長して歳を重ねるにつれて
お弁当を食べる機会が減ったので。
いつもの赤い和柄のお弁当箱
お砂糖を入れないだし巻きたまご
保冷剤代わりの小さな冷凍ゼリー
ご飯を詰めるかおにぎりがいいか
サンドイッチがいいのかを聞いてくれた
サンドイッチが良いと言ったときには
手のひらサイズのパンを焼いてくれて
包み紙までおしゃれに仕上げてくれた。
こんなの愛情の塊でしかないでしょう
お弁当だけじゃない。デザートだって
手作りのケーキを持たせてくれたり
弟は母の手作りマカロンを。
修学旅行には種類豊富に焼き上げた
クッキーを持っていったりもしました
全ての家事が終わる時刻は遅かった
それに伴い寝る時間も遅かったのに
早くに起きて我が子が持っていく為の
お弁当を心を込めて用意してくれる母。
思い出すだけで涙が出てきてしまいます
だから明日世界が終わるのならば
お弁当にまつわる思い出を話しながら
母の目の前でお弁当を食べて
美味しかった、ありがとうと言いながら
お弁当箱を洗って片付けたいです
〖君と出逢って、〗
思えば最初から少しだけ、
少しだけ気になっていたのかも
君と出逢って、君に惹かれて。
前々から私の事大好きだったよね
でも私が君のことを好きなのかは
どうしてもずっとわからなくて。
だから考えてしまったの
貴方の隣に他の人がいたら
私はどう思うかってね
嫌だったの
「私じゃない誰かが貴方の隣にいる」
ということがどうしようもなく嫌だった
そこで気づいたの
「私、好きなんだな」って
私の名前を呼んでくれるあなたが
私にメッセージをくれるあなたが
私のことを気にかけてくれるあなたが
抱きしめたいほどに、好き。
〖耳を澄ますと〗
自分の呼吸音が聞こえました
「すうすう」と、静かな呼吸音。
耳を澄まそうとすると
自然と目を閉じてしまうのは
きっとわたしだけじゃないはず
大胆に大きく深呼吸をして
自分の深呼吸音を聞いてみました
深呼吸して咄嗟に思ったことは2つ。
空気を吸っても肺が痛くない
鼻がしっかり機能している
私は今、健康なのだと思いました
どうか明日も1日、健康で始まって
健康で終わることができますように
わたしだけじゃない、あなたも。