〖待ってて〗
家から1番近い歩道橋
歩幅感覚が掴みづらく、段は低くて薄い。
「待ち合わせは歩道橋の下だけど、誰もいないし早く来ちゃったから登って遊んじゃお。」
少し息を切らしつつも登りきった彼女。
冷たい風が頬に触れ続けたから痛い。
一方彼は…
歩道橋の近くまで来ていたみたい。
いつもどんな風に待っててくれているのか気になって陰でこっそり見ていたんだって。
あんたが身につけてるストール
彼女に巻いてあげなよね。
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〖伝えたい〗
伝えたいけど、今じゃない。
もう少しだけ温めていたい想いです。
私は高校を辞めました。気持ちが沈み、何も行動する気が起きなかった時期がありました。うまく寝れず、ご飯もあまり喉を通らない日々。誰にも頼れずひとりで何度も泣いていました。
しばらくしたある日。明るい彼と、少し口が悪い彼。そしてお喋りな彼女と出会いました。
彼、彼女らが私に特別なにかをしてくれたわけではありません。私の事情を知っているわけでもありません。ただ集まって、一緒に話やゲームをして同じ時間を過ごしていただけです。ただただ心地良かったんです、賑やかで少しうるさい空間が。
ここまで私を引き上げてくれてありがとうと伝えたいのです。冗談抜きで、死んでしまおうかと考えていたので。
もしいつか彼、彼女らと話すことが無くなったとしても、私は同じ時間を共にした彼、彼女を忘れることはないでしょう。
私は今、人生が変わりそうな狭間にいます。うまいこと進み、今置かれている状況から変わることができたら伝えようと思っています。
私の人生に関わってくれました。第2の人生へ進む架け橋を創ってくれました。心から感謝を伝えたい3人です。
そしてこれを最後まで読んでくださった貴方にはこう伝えたい。人との出会いとは、己の人生を素敵に変形させてくれるものだということを。
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〖この場所で〗
本は、お弁当なんです
開けて食べないと味がわからないように
開いて読まないと結末がわかりません。
みなさんも好きな場所、ありますよね。
思わず飛び込みたくなるくらいお気に入りの場所、あるのではないでしょうか。
それが、私は本なのです
私にとって本とは、
まごころこめて文字が詰められた
「飛び込めるお弁当」 なのです。
本の中という場所で文字を食らい、読み終えた後まんぷくになるしあわせ。この場所でしか味わえない美味しさをもっている本が、私は大好きです。
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〖誰もがみんな〗
「いいですかみなさん。誰もがみんな、幸せになれる権利を持って生まれてくるんです。"誰もが"です。」
社会科の先生が人権学習をする時は、毎年この言葉から始めていたのをはっきりと覚えています。
「私もそうだし、このクラスにいるみなさんも、ご家族の方も全員です。生まれた瞬間からついてくる権利なんです」
年に一度しかない人権学習の時間。短い時間の中で何をいちばん伝えるべきか。この日のためにたくさん準備をしてくれていたに違いないといつも以上に熱い思いを感じる人権学習の時間が好きでした。
このお題のおかげで思い出せた記憶です。
社会科に、生徒にとてもまっすぐで尊敬できる先生でした。
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〖花束〗
今日は早く帰れそうなので、いつも支えてくれている妻に花を買って帰ろうと思う。
店員さんには任せず、妻を想像しながら真剣に選んだ。大好きな妻だ。僕がいちばんわかっている。
「ただいま」
僕なんかよりも遥かに鮮やかな花束。
背中に隠し、妻へ近づく。
花束を抱き、妻に向かってこう言うんだ
「僕よりこの花束の方が立派かもしれない。でも、僕から貴方への愛はいくら花でも顔負けだ。いつもありがとう。」
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