柔らかな瞳

あなたのその瞳が好き。
仕事にときは、周りをよく見て物事を見据える夜のような輝く瞳が好き。
でも、いちばん好きなのは、私とふたりきりの時だけに見せるとても柔らかで、私のことがなにより愛おしいと、今このときより幸せなものなどないと、そう語りかけてくるような瞳が好き。

ひなまつり

今日はひな祭り。
だから今日だけは僕も
女の子に、お姫様に、
なってもいいかな

寂しさ

知らなかった1人でいるより
みんなといる方が寂しいなんて

あなたとわたし

明るくて友達が多いあなたと、数名としか仲良くなれないわたし。
運動が得意で勉強がちょっと苦手なあなたと、運動はできないけど勉強は得意なわたし。
顔が良くてスタイルも良いあなたと、どこにでも居そうな平凡なわたし。

考えれば考えるほどあなたとわたしは違うけれど、それでもあなたは私と共に居てくれる。仲良くしてくれる。

そんなあなたが、わたしは大好きだよ。

柔らかい雨

｢ほんとついてなーい！｣
大きく息を吸って私は大きなため息を吐いた。

本当なら今頃、目の前のこの海で泳いでいるはずだったのに。
使おうとしていたシュノーケルセットは何故か急に壊れちゃうし、高速道路では渋滞に巻き込まれちゃうし、海の家でシュノーケルセットを借りようとしたら前の人に最後の1個を借りられちゃうし、泳ごうとしたら急に雨が降ってくるし、もう今おみくじ引いたら大凶になる自信がある。引かないけど。

はぁー、もう。なんで今日はこんなについてないの？
雨のせいで人が少なくなった海で独り言ちる。
大降りとも小降りとも言えない微妙な雨は私の荒んだ心に寄り添ってくれているように感じた。