朝日が差して
一日が始まる
静かな都会に
足音が鳴り響く
昼になり
人の話し声
街を賑わす音楽
笑い声が響き渡る
闇に光る街灯
乾杯の合図
グラスに写る瞳
子供達の“おやすみ”
クラシックが穏やかに
やがて無音
明かりも静かに消えていく──
(2023.07.08/街の明かり)
今年は会えたね
一年、好きな人に会えないなんて
きっと私には耐えられない……
下手すると
二年も三年も……何年も会えないんだよ?
“大丈夫?”
なんて言われて
甘い言葉に惑わされることもなく
二人は互いを思う
川に挟まれ
互いの姿を確認する
姿形は見えても
表情が見えないかもしれない
何か叫んでも
川の音が声を掻き消すかもしれない
それでも互いを信じて……
それがもし
私と旦那だったら
何年、もつだろう?
そんなことを考えて
クスクス笑ってしまう
冗談交じりで
それはそれで長続きするんだろなぁ
(2023.07.07/七夕)
一番の思い出は
友達と色んな物語を考えたこと
趣味での話だけど
悪さというより
くだらないこと
たくさん考えた
たくさんやった
面白くなきゃつまらないから
今もそれぞれ
物語を考える友達もいる
物語を考えることから
離れてしまった友達も……
けど、懐かしさを振り替えれる
そんな友達がちゃんといる──
(2023.07.06/友達の思い出)
私の心は
ずっと曇り空
もやもやを抱えている
余裕なんてなかったんだ
そんなある日
「大丈夫ですか?」
道端で声を掛けられた
何を心配されているのか
全く意味が分からなかった
「深呼吸して前を見て」
私は無視して逃げるように走った
──つもりだった
気が付くと彼の腕の中にいた
……正しくは気を失った私を彼が支えてくれた
「……大丈夫ですか?」
私は頷いた
「良かった」
そう言って微笑む彼の背中にたくさんの星が見えた
星ってこんなに見えたっけ?
星ってこんなに綺麗だった?
星ってこんなに……こんなに──
「大丈夫ですよ」
号泣する私を彼は黙って受け入れてくれた
彼は星が好きで
よく空を見るようになった
下でなく前を向くようになって
世界は変わりはじめた
点と点が繋がって星座になるように
前を向くようになったら……
彼の隣を歩くようになったら……
点と点が繋がって……
私の輪が広まった
どんどんいい輪が広がっていく
──私は今日も
彼の隣で星空を見てる──
(2023.07.05/星空)
私が好きなこと
私が苦手なこと
私のいいとこ
私の悪いとこ
私の趣味
私の思考
私の未来
私の好み
私の全て……
きっと寿命も知ってるんだよね?
──恐ろしくも思えるけど
私の色んな部分、知った上で
見守ってくれている
時に見たくもないもの見せられる
そんな時に道連れ
全部含めて
間違いなく
優しい存在
これからも
私の全てを知った上で
お付き合い下さい、神様──
(2023.07.04/神様だけが知っている)