理想のあなた
理由なんてないの
側にいられなくても平気
歌がわたしたちを繋いでくれるの
のん気な顔と真剣な顔、どっちも素敵で選べない
明るく周りを照らしてくれるあなた
涙を見せないあなたの最初で最後の泣き顔を
ただ見守ることしかできなくて
だいすきだよ
だいすきだよ
ずっとあなたが大好きだよ
突然の別れ
それは突然だった
まさかこんなことになるとは思ってもみなかった
こんなあっけなくキミとの時に終わりが来るなんて…
着いたよと連絡をいれようとしただけなのに
手が滑り地面に落ちただけだと思ってた
大きな傷がなくてよかったと思ったのに
まさか画面がつかなくなるなんて
操作ができずデータの移行すら出来なかった…
俺のスマホよ
サヨウナラ
恋物語
恋にまつわる物語は世の中に溢れてる
今まで何個か読んだけれど心ときめくこともなく何が面白いのかさっぱり分からなかった
友達からは恋をしたことがないからだーなんて言われたっけ
別に恋なんてしなくても生きていけるし、一喜一憂している人達を見てるとむしろする気が失せていく
それでも偶に恋物語を読みたくなるのは何故だろう
真夜中
すっと目が覚めた
辺りは真っ暗で、空調と秒針の音だけが聞こえる
何時だろうとスマホに目をやると1時を少し過ぎたところだった
明日も仕事だ、寝なくてはと思うが余計に目が冴えていく
無理やり目をつむり眠気が来るのを待つがどんどん時間だけが過ぎていく
もういいやと思い布団から出る
水でも飲むかと思いキッチンへと向かうがふと見えた窓の向こうに視線が釘付けになった
月から地上に向かって光の道ができている
その道を誰かがゆっくりと登っていた
実はまだ寝ているのかな
そう思い頬をつねってみるが痛かった
痛覚がある夢なのか夢じゃないのか
静かにパニックに陥っている自分に気付くことなく誰かは月への道を歩んでいく
もう少しで月と重なる時、その誰かはこちらを振り向いた気がした
遠くてよく見えないはずなのに不思議とその誰かの顔ははっきりとわかった
あぁ帰ってしまうのか
頬を一筋の涙がつたっていくのだった
愛があれば何でもできる?
あなたを愛していたから頑張れた
苦手な料理だって、面倒な洗濯だって完璧にこなした
あなたを愛していたから頑張れた
可愛いって思ってもらえるようにメイクも服も勉強した
あなたを愛していたから頑張った
あなたが好きな車のことはたくさん調べたし、苦手なアウトドアにも付き合った
あなたは私を愛していましたか
私はあなたを愛していましたか
今はもうわからない