夢野まち

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5/3/2025, 9:03:38 AM

小さき籠にかこまれた
幼き甘き想いの数々よ

小さき籠からはなれ
あの頃のぬくもりは
過去の面影へと かわりゆく 

それでもなお

この場所で かがやき続けて
この胸に  いだき続けて

愛しきあの頃よ
小さき籠よ わたしの青春よ

4/30/2025, 11:14:17 PM

くっきりと残した足跡に
見つけてお願いと記憶を
ひとつまみ ふたつまみ

それでも僕は 満足できなくて
もっともっとって  欲張って
あまたの記憶を足跡にこめる

だけど 知っている
ほんとは わかっている


ひとつまみ ふたつまみの足跡が 
ただの足跡が ただただ残る
ただそれだけ それだけなのさ 

4/29/2025, 12:41:24 PM

好きになれない
嫌いになれない

そのくせ
無関心でいるには
彼の存在はあまりにも大きくて

忘れてしまうには
彼の存在はあまりにも近すぎる

好きになる
嫌いにもなる
無関心にだってなる

そうやって
彼の存在に振り回される私を
どうか笑ってください

4/28/2025, 8:46:33 PM

Tap Tap Tapで
肩で風を切って 歩いていたら
いつもの夜があけていた

Tap Tap Tapで
強者面して 歩いていたら
不眠の夜があけていた

ひとつしかない正解を
夜に求めているから
ちっぽけな自分にぶちあたる

そんなときはさ

Tap  Tap  Tapで
陽気なリズムで 歩けば
こじんまりとした夜はあけるさ

4/27/2025, 2:08:12 PM

乗れないはずのバスに
暗い顔たちの長蛇の列

誰もがその理由を知っている
なのにその理由を口にしない

乗れないはずのバスに
暗い顔たちの長蛇の列

いつまでも終わらない待ちぼうけ
どこへも行けない旅立ちの一歩

乗れないはずのバスに
暗い顔たちの長蛇の列

ふとした瞬間に
自分の意志で
列から抜け出した
そんな変わりものがいたらしい

バスから背を向け
そいつは歩き出す
ただただ歩き出す

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