夢野まち

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10/23/2024, 7:31:44 AM

わたしの中のしぶとい何かが
ゆっくりとほころんでいくような

かたの荷をおろすような
そんな時期がきたよ

ひとつの線引き
あっちからこっち
ころもを一枚ふやして
あらたな一歩をゆく

10/22/2024, 2:08:51 AM

「愛」の一文字が
「哀」に成り代わり
愛猫は哀猫と化す

ぼくは一ぴき  きみは一ぴき

夜空の星と 同じ数だけ鳴くよ
しゃがれた声になっても鳴くよ

夜空の星と  同じ数を数えて
ぼくはきみは 枯れた声で泣く

ぼくは一ぴき  きみは一ぴき
愛猫は哀猫 二ひきの寂しがりや

10/21/2024, 3:47:48 AM

始まりはいつも 『レ』の音
次に『シ』 最後に『ド』

その音に意味はなく
並びさえもまた同じ
ただの連なりさ

『レ』と『シ』と『ド』
連なりはやがて形を成し
『レ』と『シ』と『ド』
意味のないものに意味を与え

『レ』と『シ』と『ド』
ほら 私が生まれた


10/20/2024, 12:07:42 AM

擬態するハッピーエンド
表面上は美しいもんだから
周りはその嘘に気づかない

だけどね
ほんとはね

ほつれた形ばかりのおままごと
この心が解離をはじめた今
私はあなたを捨てるわ
さっさと捨ててやるわ

あなたみたいに腐りきる前にね

10/19/2024, 4:20:46 AM

甘い秋色 悲し秋色
心浮き立つ秋色 侘しい秋色

ひとつとして同じ色のない秋晴れ
そのどれもが愛おしい

色とりどりの風船みたいな秋晴れ
優しく包み込んでひろがるよ

秋晴れに
秋色の風船
くるくるまわる
くるくるとまわるよ

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