LINEがあるし、電話もあるし、
あなたの匂いもここにあるし、
だから　大丈夫。大丈夫。

簡単に繋がれる時代だとしても
彼の体温や感覚はここにはない。

電波がない時代の人たちは
一体どう乗り越えていたの？

あなたは今何しているの？
何を考えているの？

どんなに離れていても、
あなたのことばかりで。




「どんなに離れていても」

たまの休みに新宿へ繰り出した。
こっちにも　あっちにも　沢山の恋人たち。

私の彼は、出張中。
街を見下ろせるスタバで恋人たちを横目で見る。
全然羨ましくないんだから。


はやく、私に会いに来てよ。


「こっちに恋」「愛にきて」

あなたに
私の気持ちを言葉で表現するとしたら、

大切、大好き、優しい、ずっと一緒
たまにイラッとする、かけがえのない、
おちつく、家族、恋人、愛している

…いろんな言葉が出てくるけど結局
好きだよ　　　この一言。

「好きだよ」

ついついカメラを向け写真を撮ってしまう。
普段は写真など撮らぬ人でも
浮かれて、ついあの人に送ってしまう。

少し位浮ついたっていいだろう。
長い長い冬が明けたのだから。

「　桜　」

「それじゃ、またね〜」
と手をふりあって別れるホーム。

ココロがぎゅっとなる。
遠距離になって2年。

あなたと別れる時は、常に
悲しさや寂しさやドキドキに襲われた。

この気持ちは今日で最後。

だって、次会う時は、同じ家に帰るのだから。

「またね」を言える嬉しさと
早く会いたいの寂しさと。
この入り混じった感情は、
もう二度と経験できないのだ。

ドキドキと胸の音が鳴っている。
この胸の音を楽しまねば。



「ココロ」