『すれ違い』
私はあなたが大好きだったのに。
いつからこうなったんだろう。
わかってる。私が冷たくしたからだよね。
でも違うんだよ。好きだから素直になれなかった。
言い訳なんてもう通用しないけどね。帰ってきてよ、、
『忘れたくても忘れられない』
早く忘れてしまいたいのに。
忘れられないの、
今でもはっきり覚えてる、あなたの声。
私に向けられた笑顔も、出してくれた手も。
私はあなたが大好きだったよ。ありがとう。
『放課後』
これは私の初恋の話。
卒業式が近づいていたある日、私は卒業を祝うためにクラスの仲のいいメンバーと黒板アートをすることに。その準備をするために放課後遅くまで残っていた。
その日偶然私の好きな人も放課後残っていて、私は準備が終わって帰ることができたけど、彼がいるので友達と話してわざと彼が帰ろうとするのを待っていた。
そして彼が帰ろうとしているのを確認して、私も学校を出る。彼とは帰る方向が一緒だけどさすがに横は歩けない。だけどね、彼が手を降ってくれたんだ!!
でもごめん。私恥ずかしすぎて手振り返せなかった。
今はそれを後悔している。進学してからも彼とは同じ学校。それからも何回か手を降ってくれたけど返すことができなかった。それから少しして付き合うことになった。初恋が叶ってしまったんだ。付き合っている時も手を降ってくれて、一度返すことができた。
でも今は別れてしまった。だから後悔してるんだ。私が振り返したあの時が彼が手を降ってくれた最後だったから。ごめんね、ずっと返せてなくて。
『星座』
私の朝はいつも同じ。急いで支度をして、ちょうど家を出る直前にやっているニュース番組の星座占いを見る。ちょっと前まで占いなんて信じてなかった。1位だったらラッキーってぐらい。
なのに今は違う。
「今日の1位は〇〇座です。」
よっしゃ!!絶対今日だ。
私は決心がついた。今日君に告白しに行くからね。
“覚悟しとけよ。”
『静寂に包まれた部屋』
ぽつんと、机の上に置かれた紙。「離婚届」。その横には茶色い封筒と、手紙のようなものが置かれていた。
静寂に包まれた部屋に1人取り残され、私はその場から動くことができなかった。