正夢になったらいいね。
……なんて心にも無いことを僕はあと何回君に言えばいいんだろう?
君が見た夢は全教科100点を取ってみんなから褒められ結構な額のお小遣いまで貰う夢。
君の成績は中の下。大の苦手の理科は下の下。
でも君は目をキラッキラ輝かせて、いつか私は100点取るの! と正夢になるのを今か今かと待っている。
そして何度も何度も僕に夢の内容を事細かに告げてくる。
……そんなことしてる間に勉強したら? と思うけど、勉強が苦手というか嫌いな君は絶対しないだろう。
だから一生その夢が正夢になることはない。
……自分でも思うけど、悲しい言葉だね。これ。
あなたと共にいられるならば何も怖くない。
真っ暗闇の中にいても平気。
どんなに明日への光が見えなくても、あなたと一緒なら恐れることは何もない。
だからずっと私のそばにいてね。
この命が尽き果てるその時まで。
わたしの体に合わせて切った星型のダンボール。足りないところはツギハギ済み。
真っ黄色に塗ってからキラキラのモールやテープとかを貼って、顔にあたる部分をくり抜いて、顔出しパネルよろしく顔を出したら完成!
ふふふ……わたしは今、星になった!
なんていい気分! 星になるってこんな感じなのね!
うっきうきでお父さんやお母さんに見せたら笑いながらすごいねって言ってくれたわ!
でもお姉ちゃんは微妙な顔してたの。すごいとは言ってくれたけど。
インパクトが足りなかったのかしら。わたしとしては充分にあると思ったんだけど。
モヤモヤしたから次の日こっそりお姉ちゃんの日記を覗き見してみたら『妹が何をトチ狂ったのかヒトデのお化けになっていた。なぜ……?』と書いてあった。
……ヒトデじゃないもん。正真正銘星だもん……
彼女の処刑の時間は午後三時。
丁度教会の鐘が鳴る時間だ。
傍若無人な王女はその時を持っていなくなる。
今頃広場では大罪人の登場を民衆たちが今か今かと待っている頃だろう。
やりたい放題でわがまま三昧の王女と聞いていたが、こうして処刑されるのを大勢が望んでいると知ってしまうとどうにもやるせない思いがする。
まあそれは俺があの国にそれほど思い入れもないからだろうけど。
しかし齢十四の王女様を支えていたはずの家臣たちはみんな彼女を置いて逃げ出したと噂が流れているが、真に悪なのはそいつらなんじゃないのか?
ま、王女も王女で振られた腹いせに緑の国の女達を全員殺せなんて命令出しちまったからなあ……
それを諫めるのが役割である家臣たちも自分可愛さにその命令を通しちまったんだろうな。
そしてその結果がこれというわけだ……なんだかなあ。
……ああ、三時だ。
やけに遠い鐘の音が聴こえてくる。
そして民衆たちの大歓声も聴こえてくる。
……あの国はどうなっていくんだろうな。
散った命が報われるような国になりゃあいいが。
ま、後はなるようになっていくだろう。
悪ノ娘はもういないのだから。
§
元ネタは悪ノPの『悪ノ娘』です。
対である『悪ノ召使』とセットで聴いて一つの物語になる曲です。
よかったら二つとも聴いてみてください。
雪にはどこか神秘的で残酷なものを感じてしまうのは私が雪に憧れているからだろうか。
それともこれまで見たアニメやゲームの描写からそう思ってしまうだけだろうか。
スノー、または雪を冠する作品はたくさんある。
それらが雪は儚げで美しいという先入観のようなものを刷り込ませているのだろうか?
ならば豪雪地帯の人々は果たして雪をそう思っているのか?
知り合いはいないが、ほんのちょっとだけ気になる。
まあきっと人それぞれの回答が返ってくるのだろうけど。