寒い夜のバス待ち。あんまりにも寒いから近くの自動販売機であたたか〜いコーンスープを買ってみる。
ああ……あったけぇ……!
缶を握って指先からじんわり伝わる温かさにほっこりしつつバスを待つ。
あと五分で来るっぽい。早く来ないかなあ。
で、帰ったらコーンスープ温め直して飲もうっと。
……そんな数年前のあの日の温もりを思い出した今日この頃。
今はウール100%の最強あったかセーターとかふわもこマフラーとかぬくぬく手ぶくろを持ってるから、あの日のような体感の寒さはたぶんもうしないはず。
……まあでも、たまには温かい飲み物買ってあの日の再現をしてもいいかもね。
英語でかわいいはcuteだけど、最近はkawaiiでも通じるらしい。
ということはいつかこう言う人も増えるのだろうか。
「Oh cute! Very kawaii!!」……みたいな。
文法合ってるのかは知らんけど。
ゲームの攻略にちょっとメモったり、買い物した時のレシートだったり、日々の日記だったり。
とりとめのないものかもしれないけど、これらは全て人の生きた証。
これまで捨ててしまったものを含め、何を考え、何を欲し、何を思ったのかがある程度わかる。
まさしく人生の記録と言っても差し支えないのかもしれない。
……きっとかなりわかりやすい部類に入るのだろうな。私は。
いつもの帽子を被って出かける用意はバッチリ。
目的地は家からちょっと遠い公園。
そこなら僕でも一人で行けるはず。だけどちょっと怖いから大好きなうさちゃんも一緒に行くんだ。
親にも内緒で出かけるなんてドキドキだけど、僕はもうお兄ちゃんだからなんでも一人で頑張らなきゃ。
だから遊びに行くのも一人。
でも一人で行くのは初めてだからドキドキワクワクでなんだか楽しいかも!
さぁ冒険だ!
……意気揚々とドアに手をかけたらお母さんにこっぴどく怒られちゃった……
一人で遊びに行くのはまだ早いんだって。
ちぇー、つまんないの。
仕事帰りにふと斜め下を見ると花が咲いていた。
アスファルトの隙間から胸を張って誇り高く咲いていた。
まあ私が勝手にそう見えただけだけど、その一輪の花になんだか元気を貰えたような気がしてちょっと嬉しくなった。
今日は氷で足を滑らせたり、紙にお茶をこぼしちゃったりで散々だったから明日はより一層頑張らなきゃ。
……せめてドジっ子は卒業したいな。
毎日この花に願ってたら叶うかな?
叶ったらいいなあ。