遥か遠く

天から降り落ちる

一雫の雨




この緑の大地に

辿り着くまでに

どんな景色を

映してきたのだろう




人々の

心の美しさを映し出し

大地に光を

浸透させているのか

今
私の腕の中で眠る
小さなワンコ

安心と共に
スヤスヤ眠っている

私への信頼が
そうさせているのだろう

このひと時の幸せ

かけがえのない時間

何もいらないとは
こういう瞬間のことを
いうのだろうなぁ

無色透明の世界


どんな色も受け入れ


どんな色にも染まらない


きっと


穏やかで


個性豊かな世界なんだろうなぁ

満開を過ぎ
散っていく桜

「桜散る」は
残念な結果だけとは
いえないように思える

花が散れば
すぐ緑の若葉が出てくる

待ってましたとばかりに
季節が変わる

明るく強まる日差しに
まだ見ぬ新たなステージへの
期待感が膨らむ

何重にも重ね、
自分を守るためと
着込んできた鎧を
綺麗さっぱり脱ぎ捨てた
自分自身



そしたら
現れてきた



その自分を
ありのままに
受け止めてくれる人達が



それでもう十分



もう鎧はお蔵入り