お題
『今一番欲しい物』
ピシャンッ……
雨が上がり、朝日が昇る頃
私は家の窓を大きく開けた。
『 あれ…… 』
いつもと同じ光景なのに、いつもはいない人がいた。
『 高校生? 』
こんな時間に高校生?朝練かな?
不思議に思いながらも彼を見つめた。
そしてその後ろ姿に見惚れてしまった。
視線が強すぎたのか、その彼は私の方に振り返った。
「 あ。 」
『 こ、こんにちは……? 』
私は何を言っているんだ。
初対面の人に、
「 はは、面白いね。君 」
その瞬間彼を、手に入れたいと思った。
お題
『視線の先には』
ふたりが見つめる視線の先には
橙色に輝いた夕日があった。
お題
『遠い日の記憶』
「 んー、 疲れたぁ、! 」
仕事が一段落つき、私は大きな伸びをした。
『お〜、終わった?』
「 まだですよ(笑)先輩が渡した書類ですよ? 」
「 めっちゃ時間かかってます 」
『そーだったわ(笑)息抜きにランチ行かない?』
「 あー、やめておきます。 」
『そっか、頑張れ』
「 はい(笑)(笑) 」
先輩が居なくなってから私は深くため息をついた。
ふと、こんな時に思い出す遠い日の記憶。
遠く、とても遠い記憶だから現実かは分からない。子供の頃の空想かもしれない。
だが、内容は思い出せない。
ただ、明るい朝日が私の前を登るだけの映像が。
お題
『空を見上げて心に浮かんだこと』
ドサッ
通学カバンを下ろして河川敷の草の上に仰向けになる。
てんとうむしが私の上を横切り川の方へと飛んでゆく。ふと、上を見あげる。
青く澄んだ空が広がっている。所々白いもやがあって神秘的だ。
私が画家であれば今すぐ画材を出して描いているだろうか。私が写真家であればこのままカメラを取り出して撮るだろうか。
でも、絵でも写真でも伝わらない風景だってある。
今のこの、当たり前の日々にこの空は暮らしている。
今日もこの世界の風景に疑問を抱く
お題
『優越感、劣等感』
私は他人より優れている。
私は他人より劣っている。
ピアノが弾ける。人に優しい。
可愛くない、話せない、消極的、赤面症、心配症、小さい、自信が無い、太ってる、面長、面白くない、頼られない、
自分のいい所が見つけられない。