お題
『これまでずっと』
ずっと我慢してきた。
この日々に、もしかしたらなんてもうない。
お兄ちゃんは最愛の人と結婚するのだ。
お兄ちゃんと私は2個違いで同じ高校にいた。
私はずっとお兄ちゃんが好きだった。
でも言葉にはしなかった。して、家族、という形も残らなかったら と思い言わなかった。
けどそんな中お兄ちゃんは恋をする。お兄ちゃんと同じ学年の先輩。可愛くてかっこよくて優しくて、その先輩に嫉妬して嫌がらせをしたこともある。でもその人は全然気づいてなくて、、いやきづいてたかもしれないけど、そんな私にも優しかった。
6年付き合って、結婚。6年も我慢した。
けど言い出さなかった。だって2人が幸せそうなんだもん。自分の気持ちを抑え込むくらいに、、幸せなんだもん。
この気持ちは自分の中に秘めて大切にする。
いつかこの思いが私の最愛の人に届きますように。
お兄ちゃん、先輩 おめでとう。
お題
『1件のLINE』
ピコンッ
今日もいつものように推しを眺めている時だった。
私のスマホに1件の通知が来た。
なんだよ、、今推しに浸ってたのに……
そう呟きながらも渋々通知を開いた。
「好きです。付き合ってください。」
通知の内容は告白だった。多分……。
いや、付き合ってくださいって書いてあるから告白か…
送ってきたのはクラスの男子、あまり話したことはないがまぁ、世間で言うイケメン&陽キャ。
そんな人が私なんかに、、そう思ったが返信をすることにした。
『ごめんなさい。あなたのことよく知らないので』
思ったことをそのまま返した。そうしたら1秒も経たないうちに返信が来た。
「は?俺振られた??」
「なんでお前みたいなキモオタに振られなきゃいけねーんだよ」
私は戸惑った。
『えっと、』
思わず言葉を返す。
「え、気づいてない?w」
「嘘コクだよ?w」
嘘コク……。あぁ、私今いじられてるんだ。
”キモオタ”その言葉にも引っかかった。
確かに私はオタク。だけどキモイなんて付けないで欲しい。2次元だろーがなんだろーが好きな気持ちをそういう言葉でおさめんな。と嘘コクされた悔しさより怒りの方が大きかった。
『あ、そうですか。では』
そう冷静に返事をし、スマホを閉じる。
でも相手は懲りなくメッセージを送ってくる。
『うるさい。』
一言だけそういうと私はその男をブロックした。
何も言えてないけれどスッキリした。
お題
『目が覚めると』
目が覚めるとそこはお菓子の国だった。
まるで、私が思い描いているような世界。
私がこんな世界があったらいいのに、そう感じている世界。
ヘンゼルとグレーテルに出てくる家みたいに全てのお菓子は食べれて、川だってチョコで出来ているし、ジュースにだってなっている。
ふと、小学校低学年の時のことを思い出した。
その頃は自由帳っていうのがあって私は夢中で絵を書いていた。
川は色々なジュースで土や壁も食べれちゃう。
そんな想像が出来ていた小学生時代が懐かしい。
久しぶりにこんな過去に浸かるのも悪くない。
もう少しこの世界に居たいな…と思いながらも目を閉じ明日へと向かった。
お題
『私の当たり前』
私の当たり前は家族がいること。
父がいて母がいて兄がいて妹がいて。
一軒家で夏は涼しくて、冬は暖かくて、
そんな環境
そう願いたい。
お題
『街の明かり』
辺りが暗くなると街には明かりが灯る。
橙色の暖かい光が暗闇を照らす。
その光の中には何があるんだろう。
楽しい家庭?騒がしいお店?
『いいなぁ……』
ふぅ、と私はため息をつく。
ここ最近仕事の都合で家に帰っていない。
夫も、娘も、息子もいる。
今何をしているんだろ。そう考えながら街の真ん中を駆け足で歩いた。