お題
『日差し』
『ん〜…今日も暑いねぇ…』
「ね、地球温暖化進みすぎ。」
『なんか社会的だね』
今日も日差しは私たちに向かって光を放っている。
私たちを真っ黒にしたいのか?と訳の分からない疑問を立てながらも今日も頑張っている。
お題
『窓越しに見えるのは』
窓越しに見えるのはいつも同じ場所。
でも、季節は変わるから見えるものは変わって行く。
外に出れなくて、外出許可が出ても私は外に出なかった。外の怖さを知ってしまったから、いや、窓越しの世界しか見なかったからかな…
このひと枠の窓でも季節の移り変わり、天候、誰かの声。それが分かるからいいよね……?
お題
『赤い糸』
緊急速報です。明日から赤い糸が見えるようになりました。対象者は独身の方となっております。義務教育者は見える化を選択できます。それ以上の方々は見えるようになるそうです。
速報でした。
『えー、!赤い糸見えるんだって!』
「あー、そっか」
『興味な!?』
だって、自分が好きなの君だもん。違ったらどういう反応したらいいか分からないよ。
しかも、、多分…いや絶対?自分と君は結ばれないと思うから、誰が決めて見えるようになったか知らないけど普通なら男、女だよね、
君はそういうタイプじゃないでしょ。ちゃんと異性が好きだもんね。
自分の望みは叶わないよね。
だから赤い糸なんていらないんだ。
『えー、楽しみだなぁ…』
「………。」
それでも行動出来ない自分が嫌いだ。
お題
『入道雲』
「ね、入道雲だよ。」
『ホントじゃん、ついてねぇ』
今日は晴れ予報だったのに、私はそうつぶやく。
でも入道雲ってもくもくしてて美味しそうだよね。って私が冗談ぽく言うと彼は『ガキだなw』って言って笑った。
その、ニヤリとしたその笑顔が好き。不器用なのに私の前だけそんな顔をしてくれる彼に惚れている私がいる。
『あ、ね。知ってる?』
「ん?何を、?」
『入道雲の名前の由来』
「え、由来なんてあるの、?」
『色々あるらしーけど』
『入道ってのがお坊さんの坊主頭に似ていることから入道雲と呼ぶようになったらしい。 』
「何それ、いつ使うのw」
なんて言いながらもいい豆知識だなと思いながら笑う。
”君に教えてもらったことは私にとって全部宝物だよ。”
心の中で呟いてから私は彼の元に走った。
お題
『夏』
ミーンミンミーン
「あつ………」
梅雨も開け本格的な夏が始まった。
夏休みに入ったから無理に外に出る必要はなくなったけどやることがない。親からは夏休みのうちにやりたいこと探しなさい、って言われたけど…何やればいいか分からない。
気分転換に近くの森で有名な川に行くことにした。
サラサラサラサラ
綺麗な波の音を立てている。聞いているだけで心地がよく寝てしまいそうだ。静かな森でただ1人岩の上に座っているとかすかに声が聞こえた。
『あそぼ……。』
あそぼ?って聞こえる。森は気が集結しているから太陽の光があまり入ってこない。そのため少し薄暗い。声質から中学生くらいと読みとる。こんな暑い中ここに来るなんて、自分と同じ思考なんじゃないかと思い、
「いいよ、!」
と、声の主にささやいた。
ガサッ
奥の茂みから音が聞こえる。声の主だとは思うが少し身構える。何かあった時のために、
ガササッ
草木は大きな音を立てた。その隙間から1人の少女が出てきた。肌はとてつもなく白く透き通っていて声の通り背丈も中学生くらいだった。
『あの…こんにちは。遊んでくれるんですか、?』
澄んだ声に魅了されてしまう。
「うん。遊ぼ、何する?」
彼女とは一日中遊んだ。特にこれ、っといった遊びはしていないが楽しかった。別れ際に彼女は言った。
『また来てね。』と、
意味も考えず自分は森を後にし、家へ帰る。また明日も行こうかな、とそう考え眠りについた。
今日はよく眠れそうだ。